1942年に設立、煮豆や佃煮など“おふくろの味”を、皆さまの食卓へお届けするカネハツ食品は、2022年、創業80年の節目を迎えます。カネハツ食品は40年ほど前から、おせち料理の製造販売をしており、全国から人気を博しています。老舗メーカーのおせち料理製造の失敗と挑戦の40有余年を振り返ります。
目次
おせち料理の意味と由来「作るから食べる」へ
お正月の祝いの席で食されているおせち料理。元々は神様に一年の豊作を感謝するためのお供え物としてできた背景があります。 そのため、縁起物ということで、かつては”飾り”や”色合い”のためだけに用いられ、食するには適さない素材が入っていたこともありました。 昨今では文化の変化、食材の品種改良、製造技術の向上などからお正月に家族揃って”おいしく食べるもの”へと変化しています。
史上最大のピンチ!で学んだお客様にとって「一年始めの最初の料理」の意味
カネハツ食品は1986年におせちの生産を開始しました。カネハツが設立以来こだわり続けているのは、“手作りのあたたかみ”と“安心感”、そして“変わらないおいしさ”です。 生産開始から間もない頃から今では当たり前となった消費者への個別配送を、どこよりも先駆けて実施していました。 そんな中、今から15年ほど前に事件は起きました。物流トラブルにより、おせち料理をお客様へお届けできなくなりそうになったのです。
物流センターに、お届けするおせち料理が残ってしまっている中取るべき手段は「1件1件配達」。 社員総出でご注文を頂いたお客様に、謝罪も含め、直接お届けしました。 その時、お客様から「毎年楽しみにしている」「このおせちがないと1年が始まらない」というお言葉をいただきました。
メーカーにとっては「製造何万個かの1個」でも、お客様にとっては1年に1個、まして「一年始めの最初の料理」という当たり前の事実を再認識しました。 必ず皆様に、安全で安心なおせち料理をお手元へお届けするということを肝に銘じて生産し、 今では事前に全国への配送物流テストを実施。「繋がる思い、集まる笑顔」をテーマに、カネハツ食品のおせちは、毎年進化を続けています。
日本の古き良き食文化を後世に伝えていきたい
最近では、おせち料理って何?といった声や、各食材に込められた願いなどを全く知らない人も増えてきています。カネハツ食品は、日本の古き良き食文化を後世に伝えていく役割の一端を担っていきたいという強い思いを抱き、今年もおせち料理作りに励んでいます。
情報
カネハツ食品株式会社
- 住所:〒457-8555 名古屋市南区豊三丁目19番24号
- TEL:052-691-6113(代表)
- FAX:052-692-8871
- 受付時間:月~金曜日(祝日を除く) 9:00~17:00
(山田隆博の投稿)