沖縄県は2023年度、たくさんの「お宝=魅力」をもつ離島各所の事業者さんたちが、SNSなどの『デジタルツール』を利用してさらに魅力的な発信をしていけるように「沖縄県主催🌺価値を伝えて売りまくるためのデジバズ講座」という取り組みを行っています。この記事は、参加された事業者さんを対象に、「ローカリティ!」のレポーターがその輝く魅力を取材し執筆したものです。沖縄離島の魅力をご堪能ください。
イルカの赤ちゃんが船の前で一緒に泳いで遊んでくれる。キュキュキュと鯨の鳴き声が聞こえる。親子鯨のジャンプや泳いでいく姿が見える。そんな経験をしたことはありますか?
今回は沖縄県北部に位置する離島、伊江島(いえじま)でダイビングショップとペンションを営むマリンハウスIEアイランドの八巻華織 (やまき・かおり)さんにお話を伺いしました。
あるがままの伊江島暮らしを営む、ダイビングショップとペンション
澄んだ空気。川はないけどきれいな海がある。明かりは少ないけど星空がきれい。自然を愛する人にとってマリンハウスIEアイランドは最高の環境です。
「冬の時期は特に夕日がきれい。これはつい1、2年前に気がつきました」
横浜出身の華織さんは、伊江島出身の夫・英航(ひでかず)さんとの結婚を機に2003年から伊江島で暮らしています。
元々海が好きで、嫁いでから「都会へ帰りたい」と思ったことはなく、今まで暮らしていた場所には帰れないかなと思うほど伊江島暮らしが、しっくり来ている様子です。
英航さんの家業は1988年に創業されたダイビングショップ。2008年からはペンションの経営も始めました。
自然のことしかわからない。大きな自然に包まれて、のびやかに
華織さんは伊江島に来てダイビングの免許を取得し、夏は英航さんと一緒にダイビングのお客様をご案内しています。
ポイントまで船を走らせ、メインとなる島の周囲のダイビングスポットへ。ダイナミックな地形や、ライトを当てながら進む洞窟など、ダイビングでなければ行くことができないとっておきの場所が楽しめます。青くて神秘的な光が差し込む洞窟をはじめ、目を奪う景色が広がります。
「海へ出る時に風や波があると揺れるので、ジェットコースターみたいで楽しく感じる」という華織さん。それでもポイントへ向かう途中、天候が変わってしまうこともあり、「自然の力には勝てない」と、緊張感から身が引き締まる思いだといいます。
「ダイビングでもペンション経営でも、基本的にお客さんと会話できる時間があれば会話したい」
海からあがって休憩する約30分間や、宿泊のお客様とも多くの時間コミュニケーションを取りたいと考える華織さん。「笑顔で接する、おしゃべり」を心がけているそうで、多くの常連客はこの時間も楽しみにしているに違いありません。
「自然のことしかわからないんですが、ここには心が落ち着く自然があります。何も考えずに遊びに来てください!」
植物や生き物がのびやかに生き、素朴な景色が広がる伊江島。手を広げ、大きく深呼吸していっぱい空気を吸う。帰る頃にはきっと目の前にあるものがキラキラして見えるに違いありません。その時は小麦色に焼けた肌が魅力の自然体な華織さんとのおしゃべりも忘れずに!