長崎県といえば、「カステラ」を一番に思いうかべる方が多いのでは?長崎名物カステラ、甘くて、ふわふわしていて、どこか懐かしい、誰もが大好きなんじゃないかなと思う、その味。カステラをアイスと一緒に食べられたらと想像してみてください。ん-、最高!でも、待って!!ふわふわのカステラを凍らせたら、せっかくのふわふわはもうふわふわではなくなってしまうのかしら?と思ってしまいますよね。その秘密と美味しさを体験してきました。
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カステラアイスは冷凍庫でカチコチに。
長崎県長崎市にある、創業87年の老舗洋菓子店「ニューヨーク堂」。カステラ職人とアイス職人が手作りしているという「長崎カステラアイス」を販売しています。カステラアイスは、その名の通りカステラとアイス、正方形にカットされたカステラ2枚の間にアイスが挟んであるものです。アイスなので、冷凍ケースで販売されています。冷凍庫から出した段階では、カステラもカチコチに凍ってしまっているのです。
「アイスをレンジでチンしてお召し上がりください」だとっ!?
店先で購入してその場で食べることを伝えると、店員さんは「レンジでチンしてお召し上がりください」と言いました。「アイスをチン?」、これまでの人生で聞いたことのない文章に一瞬頭がこんがらがりましたが、後ろを振り返ると、電子レンジがあり説明が書いてありました。レンジに「500w10秒を2回」と説明書きが……マジだ!
*カステラアイスをレンジに。「溶けてドロドロにならないでおくれ」と祈る気持ち
ふわトロ~「カステラアイス」が出来上がり
指示通りにレンチン(レンジでチン)したカステラアイスを恐る恐る取り出すと、熱くはなく、どちらかいうと冷たい。チンする前と違うのは触感!それまで固かったカステラ部分が溶けて、ふわふわになっていました。小袋を開けてみると、カステラ部分はふわふわ、アイスは食べやすい柔らかさになっていました。ふわトロ~のカステラアイスが出来上がりました。
食べてみると、カステラの茶色い部分についたザラメがアクセントになり、甘くておいしかったです。
1571年にポルトガル船が来航したことをきっかけに、長崎は国内ではいち早くカステラやキャラメルなども砂糖をたっぷり使うお菓子が広がりました。甘いカステラに甘いアイスを合わせるとは、甘いもの好きの長崎ならではの発想ですね。
ニューヨーク堂公式ホームページ
ニューヨーク堂インスタグラム
https://www.instagram.com/newyorkdow/?hl=ja
写真はすべて2024年5月8日に筆者が撮影したもの。