和歌山、三重、奈良、大阪、京都にまたがり、京都・吉野・高野山・伊勢の各地から熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)・熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)・熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)に向かう巡礼道のことを「熊野古道」といいます。1本ではなく大きく分けると6本の道に分けられます。
先日、熊野古道のひとつ伊勢神宮から熊野速玉大社までの「伊勢路」の間にある七里御浜(しちりみはま)というところを歩きました。
三重県熊野市から紀宝町まで続いている砂浜の海岸で、浜街道と呼ばれている古道が通っています。
この日は海が穏やかで、波音に耳を傾けながら、海沿いの堤防を歩きました。
防風林の中も歩いてみると、松の木の香りがただよってきました。
三重県南部から和歌山県南東部の海沿いは熊野灘(くまのなだ)と呼ばれていて、リアス式海岸になっているところが多いです。
熊野古道 伊勢路はこの海岸沿いの奥まった湾をつなぐ街道で、山の中を通っている峠道です。
伊勢路に限らず、一般的な熊野古道のイメージはうっそうとした山の中を歩く信仰の道というものだと思います。
でも、この浜街道は海沿いの道。熊野古道らしくない道です。高低差がないから、気軽にハイキングを楽しめるコースです。
本数は少ないけど、道沿いに電車やバスも通っているので、途中でやめることもできますし。
今回は伊勢路の終点、熊野三山のひとつ熊野速玉大社にお参りして、終えました。
道中にいくつかおもしろそうなものがあったので、また時間を見つけて、ひとつひとつ記事にしてみたいと思います。
紀伊半島魅力発掘隊Facebookより 2018年12月29日の投稿