庭のスイレン鉢や池などで魚を飼っておられる皆さんは特に地方にお住まいの方は多いと思います。
近年では絶滅危惧種となっていると聞きますが、我が家でも、近所の川や水路などで採ってきた、野生のメダカを写真のように鉢を並べて飼育・繁殖させています。
うちのような田舎では、庭に思いがけない訪問者がやって来ることが度々あります。
トノサマガエルやアマガエルはスイレン鉢をすでに自宅のようににしていますし、同じく両生類でも珍客の部類であるイモリやカスミサンショウウオなどが歩いていることもあります。
先日はとうとう、びっくりするようなお客さんが現れました。
メダカにエサをやろうとしてのぞき込んだら、何やら細長い生き物が!
子供時代に四国の四万十川で泳いでいて捕まえて以来、出会うことがなかった水生昆虫のミズカマキリです。
日本全国、台湾、朝鮮半島、シベリア、中国から東南アジアまで広く分布する種です。
ミズカマキリはカマキリと名が付きますが、ゴキブリやシロアリと近い仲間で、カマキリとはまったく別種で、水生のカメムシの仲間です。
水中にすむ昆虫とはいえ、他の水生昆虫の多くと同じように飛ぶこともできるので、遠く離れたいろんな水域を移動することができます。
近年は他の水生昆虫と同じく農薬に弱いので数を減らしていて、長崎県や福岡県などでは絶滅危惧種に指定している地域もあります。
同じ水生カメムシの仲間で最も大型になるタガメという虫は、こちら兵庫県丹波篠山市でも、この10年くらい目撃情報がないそうなので、農薬の使用や開発工事について慎重になるべきです。