〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜
自動車産業の割合が多く「クルマのまち」として知られている愛知県豊田市。世界のものづくりをリードする豊田市には、もう一つの顔があります。それは、市域の約7割を占める森林、四季折々の野菜や果実を実らせる田園が広がる自然豊かな里山の風景です。森林の割合や、都市と里山の人口分布が日本全体と似ていることから「日本の縮図」とも言われています。
そんな魅力あふれるこの街には、地域資源を活用し、人々の健康に寄与する「農業生産法人なのはな農園株式会社」があります。この農園では、豊田市とその周辺の遊休農地(耕作放棄地)を活用し、農薬不使用で有機質肥料のみを使用したなのはなを栽培しています。
このように育てられた菜種から採れる油の安全性はとても高く、心臓疾患を引き起こす可能性があると言われるエルシン酸の国内規格(JAS)をクリアした最高峰の品質です。
人や環境に優しい、循環型社会を目指して
「なのはな農園」では、「菜の花」をキーワードに資源循環型社会を目指し、地球環境を改善しようという取り組み、「なのはなプロジェクト」を推進しています。
秋、有機質肥料を入れた耕作放棄地に菜種を蒔き、花が咲く3〜4月までに手作業で交雑種を取り除きます。6月には菜種を収穫して6時間以内に自社で乾燥させた後、製油会社で最高品質の菜種油に加工されます。そして、菜種油の搾取後に残る有機性副産物の菜種粕は醤油と肥料として再利用され、土地を肥やし、再び菜種を育て、新しい菜種油となるのです。
こだわりの「なのはな油」で「おいしい!!」を届けたい
循環型社会の実現を目指す「なのはな農園」には、もう一つ強いこだわりがあります。そのこだわりと商品づくりにかける想いを、「なのはな農園」の梅谷(うめや)さんに教えていただきました。
「私達は、圧力だけで搾る、昔ながらの一番搾り製法にこだわっています。薬品を使用して油を摂取する抽出搾りとは違い、菜種1kgから約300gしか採れない貴重な油です。『なのはな油』は、他の食材の良さを最大限に引き出すので、ぜひおいしい野菜などと一緒にお召し上がりくださいませ。また、「なのはな農園」では、国内の生産者の皆さんと力を合わせて、0.04%しかないといわれる国産菜種油の自給率を1%まで引き上げようと頑張っています。これからも、地球に優しい、地域に優しい、なによりおいしいをモットーに頑張っていきたいと思います」と、その想いを熱く語ってくれました。
「弊社の『なのはな油』は、搾った後に丁寧に濾すことにより、あえてクセや香りをなくしているので、どなたにでも召し上がっていただける油です」と梅谷さん。ぜひ皆さんも「なのはな農園」が手掛けた「なのはな油」を味わってみてください。