「海を見ると、だいぶ海が引いているように見えた。これだけ引いたら返しが来る。大きな津波が来ると思って、みんなに高台へ逃げるように伝えた」
石川県輪島市門前町に住み、同地区の消防団長を務める升潟修(ますがた おさむ)さんは、震災当時の様子を振り返り、そう話した。
地震前、黒島地区には北前船が停泊する港があり、町の目の前には海が広がっていた。
2024年1月1日にあった大地震により、町のすぐそばにあった海が幅が約200m、高さ約4mも隆起したのだ。今回の地震による大隆起は、港町だった黒島地区の景色を大きく変えた。
実際に隆起した場所を歩いてみた。
今後この地は、自然公園「ジオパーク」になる計画が進んでいるという。防災教育や復興応援などで活用される見込みとのことだ。