能登半島地震「ふるさと納税で災害支援を」被災女性訴える【石川県羽咋市】

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「(普段首都圏に住む私が)まさか、地元(石川県)で被災し、避難生活しております。(メディアでは)輪島や珠洲が多く取り上げられており、そこにはたくさん支援が集まっていると思うので、この投稿を見てくださって今すぐできる支援をしていただけるなら、ぜひふるさと納税で『羽咋(はくい)市』に災害支援を指定して寄付をしていただけると嬉しいです🙇‍♀️」

2024年1月1日に起きた能登半島地震で、羽咋市の実家に帰省していた際に被災した、神奈川県在住の20代会社員・沼田汐里(ぬまだ・しおり)さんは、1月3日にX(旧Twitter)で上記のように投稿した。

今は、かほく市の祖母の家に避難しているという沼田さんに、被災の状況について取材した。

■地域にダイレクトにお金が入る、ふるさと納税の活用を

ー投稿の経緯を教えてください

「友人たちから、私にダイレクトにお金を振り込みたいという連絡がたくさん来ていて、私はすぐに現金は必要ではなかったので、微力ながら地域貢献ができる方法を考えたところ、ふるさと納税での支援について発信することにしました。地域にダイレクトに入るし、使われ方の指定もできるし、納税なので支援側も負担がしやすいかなと思いました」

■実家が地盤沈下ですぐには住めず。これから先のことや支援が心配

ー現在の状況を教えてください

「私は今、かほく市の祖母の家に避難していて、井戸水なので、断水の影響もほとんどなく過ごせています。私は今、困っていることはないのですが、羽咋市の実家は地盤沈下ですぐに住める状態ではなくなってしまったので、これから先のことや支援が心配です。今すぐできる支援も大切ではありますが、継続してできる支援もみんなで考えていけるといいなと思っています」

「(羽咋市の)実家は、かろうじて建物自体は建っていますが、地盤沈下して、床が傾いたり、ひび割れして、中から外が見えていて、戸や扉が開かなくなってしまいました。いつ崩れるかわからないので、修理せずに住むのは難しいかと思っています。市内にはまだまだひどい家はたくさんあるようで、私の実家は軽い方かもしれません」

「まだ避難所で寒い思いをしていたり、十分な食事もとれていなかったり、お風呂にも入れていない状況の方がたくさんいるので、早く困っている方がいる地域に支援の力が行き届くことを祈っています。また一刻も早く日常に戻れることを願っています」

「私は、家族みんなの安全確保ができている状況ですが、まだ連絡もつかない方もたくさんいて、不安な日々を過ごされています。どうか早く安否を確認できますように」

■「これは大きな津波がくる」と恐怖を感じて、付近の病院の12階まで駆け上がる

ー地震発生時の様子を教えてください

「地震発生時は海岸沿いの、『のと里山海道』を金沢方面に走っており、内灘インターチェンジ(内灘町)付近で、大きな揺れを感じて、すぐ車を路肩に止めました」

「揺れが収まるか収まらないかのうちに、大津波警報が出て、東日本大震災のイメージが脳裏によぎり『これは大きな津波がくる!』と恐怖を感じて、すぐにインターを降りて高い場所をさがしました」

「周辺には河北潟(かほくがた)があり、地盤が緩いことに不安要素がありましたが、すぐに行ける高い場所で、1番安全だと思いついたのが、医科大(金沢医科大学病院)でした」

「病院内に逃げ込み、12階まで階段を駆け上がりました。まるで映画の中にいるようなどこか現実味がなく妙に冷静な気持ちでした」

■焦らず情報を待ち、継続的な支援を

ー全国の皆さんに伝えたいことはありますか

「まずは地震により、お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈り申しあげますとともに、被害にあわれた皆様、ご家族の方々にお見舞いを申しあげます。すぐに友人知人からは心配のご連絡をたくさんいただき感謝しています」

「今回災害を経験してみて、地震が起きた直後は家族との連携を優先したり、情報を取得したかったりと、返事を返すどころではない状態になるのだと、はじめて気がつきました。災害直後は連絡が混線するので、心配な気持ちはグッと堪えて、相手からの連絡や発信を待つのが良いです。また被災地域にお住まいの方への安否連絡は後回しになっていることもあると思います。応援メッセージは本当に励みになるので落ち着いた頃にぜひ連絡してみてください」

「あとは今回、私も逆の立場であれば絶対にそうしてしまうのですが、すぐに支援がしたい気持ちが先行して、影響力のある情報に偏ってしまうことがあると思いました」

「今回も私の地元羽咋市では、市役所の方々は断水の対応に追われており、支援寄付金窓口の開設は、他の地域よりも少し時間差がありました。災害復興や地元の再建はこれからが大変です。支援していただける方は、ぜひ焦らずに情報を待っていただけると嬉しいです。そして一時的な支援ではなく継続的に応援をいただけると嬉しいです」

■車で走れる砂浜「千里浜なぎさドライブウェイ」にいつか遊びに来て

ー最後に、羽咋市の魅力を教えてください

「私の実家、羽咋市には、「千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイ」という、車で走れる全長8キロの砂浜があります!今は津波でゴミだらけのようですが、こんな千里浜の風景が、早く戻るといいなと思っています!ぜひ遊びにきてください!!」

▶羽咋市役所HPの千里浜なぎさドライブウェイの紹介

https://www.city.hakui.lg.jp/soshiki/sangyoukensetsubu/syoukoukankouka/12/1/2505.html

■羽咋市へのふるさと納税による災害支援はこちら

羽咋市のHPによると、ふるさと納税による災害支援は、以下のサイトで受け付けている。

▶ふるさとチョイス 羽咋市災害復興支援ページ
https://www.furusato-tax.jp/saigai/detail/1605
▶さとふる 羽咋市災害復興支援ページ
https://www.satofull.jp/oenkifu/oenkifu_detail.php?page_id=507#city-hakui-ishikawa
▶楽天ふるさと納税 羽咋市災害復興支援ページ
https://item.rakuten.co.jp/f172073-hakui/9999999/
▶ふるなび 羽咋市災害復興支援ページ
https://furunavi.jp/c/disaster_support
▶三越伊勢丹ふるさと納税 羽咋市災害復興支援ページ
https://mifurusato.jp/disaster_notohantojishin.html
▶JRE MALLふるさと納税 羽咋市災害復興支援ページ
https://furusato.jrenet.jp/furusato/feature/F000-298/noto

(写真はすべて沼田さん提供。千里浜以外の写真の撮影日は2024年1月1日から2日にかけて)

■ローカリティ!は、地元に住む皆さんの声を、皆さんとともに発信していきます。

ローカリティ!は、日本全国や世界各地に住む地域レポーターが、自らの驚き発見感動を、特ダネとして、発掘発信する新しいニュースメディアです。私たちは、地元に住むみなさんとともに、声を世界に届けていきたいと思っています。

このたびの能登半島地震においても、地元に暮らすみなさんとともに発信をしていきたいと思っています。取材をしてほしい、この内容を世の中の人々に知ってもらいたいという方は、お気軽にDMやフォームで編集部までご連絡ください。

https://thelocality.net/contact/

中野宏一

中野宏一

神奈川県横浜市

編集長

ローカリティ!編集長、運営会社の合同会社イーストタイムズのFounder CEO。2015年くらいから住民参加型ニュースサイトを運営している。ローカリティ!では、発行人兼編集主幹→編集長に。

秋田県湯沢市(出生地)、東京都新宿区(幼少期)、埼玉県所沢市(小学校)、アメリカサンディエゴ(小学校)、東京都荒川区(中高)、東京都文京区(大学・大学院)、仙台、和歌山。そしてローカリティ!で訪れた全国のローカル。
この世界には「価値」が溢れていると思います。「何もない」ではなく、「発信されていないだけ」。ローカルの価値を、伝わるように発信すれば、その価値に共感する人は必ずいるはずです。

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