北海道苫小牧市澄川町にあるパン工房「むぎ麦」。
店主の石見勝政(いしみ・かつまさ)さんは、長年地元のパン屋さんに勤めていたが、3年前に独立開業した。
長年のパン職人として、味はもちろん、「大事にしているのは、地域との関わり方」と言い、積極的に地域の活動にも参加。
「にし活」という、地域交流団体を立ち上げ、苫小牧市内・西側地域の企業に呼びかけて、ごみ拾いや交流を目的とした卓球大会などを開催している。
また「若い世代を巻き込み、常に頭を柔らかくしたい」と語り、子ども職業体験として、「むぎ麦」の1時間店員体験などを開催している。
子どもたちにとっては、働くことで、ものの見方が変わり、「むぎ麦」にとっては、若い世代と触れる事により、柔軟な考えを得ることができる。お互いに「win-winの関係」を築けることが大事と、石見さんは語る。
そんな、真面目な思いを語る石見さんだが、なんと!彼のトレードマークは、「変なTシャツ」である。
見た方が「クスッ」と笑ってしまうようなTシャツは、数々のエピソードを持つ。
「ダメ人間」と書いたTシャツを着ていた時は、見知らぬ人に「あなたはダメ人間じゃないです!」と声をかけられたとの事。
来店の際には、ぜひ「変なTシャツ」も楽しみにして欲しい。
「むぎ麦」の陳列パンは、多い時で40~50種類。
おすすめのパンは、食パンや塩バターパンなどで、「中に具材が入っていない、パンそのものの味を感じて欲しい」とのこと。
一番人気の塩バターパンでさえも「まだまだ良いものにしていきたい」と、語る店主からは、パンに対する情熱と、向上心が伝わってくる。
記者は、取材の際、「塩バターパン」を購入し食した。
サクッとした表面を一口かじると、バターの味が口の中に広がり、
ほのかな塩味のパンとの相性は、バッチリ!
一番人気なのも、うなずける味であった。
石見さんの今後の展望は、自らが運営する「にし活」の周知を広め地域の活性を行うことと、たくさんの新作のパンを作り、市民の食卓を楽しませることだという。
代表商品 塩バターパン130円 食パン300円(税込)
営業時間 水〜日曜日 9:00〜16:00 売り切れ次第終了
苫小牧市澄川町4丁目6-20
(二瓶 竜紀さんの投稿j)