伝統の味をもとに進化し続ける堺屋醤油【香川県坂出市】

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〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜

江戸時代から引き継がれる職人技

香川県のほぼ中央部に位置する坂出市。市の中心部には豊かな田園地帯、北部には多島美を誇る瀬戸内海が広がります。自然あふれるこの地に、伝統の味を守り、そして進化し続ける堺屋醤油株式会社があります。

今から200年以上も前の江戸時代、文政2年(1819年)に鎌田酒造が営む酒屋「堺屋」として創業し、昭和22年(1947年)に独立。その後、1970年代に香川県醤油醸造協同組合から醤油の原料となる生揚げ(きあげ)を仕入れたことをきっかけに、醤油醸造への道を歩み出しました。

工場内には趣漂う大きな大きな醤油樽が並び、長い歴史の中で絶えず引き継がれてきた職人たちの想いが伝わってきます。この伝統ある職人技が高く評価され、全国醤油品評会にて過去に4度も農林水産大臣賞を受賞しました。

伝統の味をもとに進化し続ける”醤油”

堺屋醤油では約40年前から、だし醤油の開発を行い、讃岐うどんの定番であるぶっかけうどんを家庭で楽しめる工夫を凝らしてきました。さらに近年は、長年培ってきた製法技術をもとに、さまざまなニーズに沿った新たな商品の開発にも力を入れています。

なかでも特筆したいのは、白いぶっかけうどんつゆ・白いぽん酢・白いドレッシングがセットになった「讃岐 白」。特製の平釜で瀬戸内の海水を炊き上げた職人こだわりの塩をベースとしており、古くから塩作りが盛んな坂出市を代表するような商品です。そのおいしさから、坂出市の地域活性化を図る「さかいでブランド」に”第1号”として認定されています。

四国ならではの特産品も生かしており、かつおと昆布だしの風味や、醸造酢とゆず果汁の酸味の中に広がる海の香り、しょっぱさの中にある甘みを存分に楽しむことができます。

醤油に込めた地元・四国への想い

このように、伝統の味を守りながら進化し続ける堺屋醤油は、「地元の皆様にとって、なくてはならない企業」を目指して、日々醤油づくりに励んでいます。

インタビューに応じてくれた堺屋醤油の矢野幸一(やの こういち)さんは、「弊社の商品を通じて、多くの方々へ香川県坂出市をはじめとする四国の魅力を発信し、地域の発展に貢献できればと思っています。地元・四国のことや特産品を知ってもらえるきっかけになれば幸いです」と答えてくれました。

千葉明日美

千葉明日美

秋田県大仙市

第1期ハツレポーター

ドンパン娘(http://donpan.hana.jp/donpan-girl/)として活動もしています。今まで発見・体験してきた大仙市の魅力を、余すところなく発信していきたいと思います。よろしくお願いします。