これぞ秋田!蓮が間近で見えるお堀を散策。夏本番のババヘラアイスを食べてみる?【秋田県秋田市】

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遊歩道で眺めるお堀の蓮。後方は2022年9月23日にオープンしたあきた芸術劇場「ミルハス」

蓮の咲く街・秋田市。秋田駅前から4分ほど歩くと見える「大手門の掘」の蓮が現在見頃を迎えています。

2024年7月11日に、全長約250mの浮桟橋タイプの遊歩道が開通し、お掘に咲く蓮を間近で観賞することができ、地元市民や観光客が訪れるスポットとして多くの人で賑わっています。

秋田の夏の風物詩であるヘラ盛り「ババヘラアイス」を食べながら、蓮の花の香りを感じてみませんか?

◆秋田の蓮が観光客に人気なワケ

秋田竿燈まつり会期中のお堀とその周辺。提灯、観光バス、まつりに向かう人も

何と言っても、お堀がアクセスのしやすい立地にあることがその理由のひとつにあります。

一般的に、お堀は街の中心地から離れたところにあることが多いのですが、「大手門の掘」は秋田市中心市街地にあるため、限られた時間でも蓮の観賞を楽しむことができるのです。

クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」が秋田港に就航した2024年8月1日には、オーストラリアやロシアからの外国人観光客がお掘周辺を訪れていました。

◆本場のババヘラアイスをぜひ、どうぞ

「千秋公園大手門の掘遊歩道」の近くに見えるのが「ババヘラアイス」(「ミルハス」2階にて撮影)

全国放送のTV番組で取り上げられることがある秋田のご当地アイスクリーム「ババヘラアイス」はいかがでしょうか?

春が近づくと地元の元気なババさんがヘラでコーンのカップに盛り付ける「ババヘラアイス」が街に登場しますが、夏が本番です。

目印のパラソルの下で、タンクに入った2色のアイスをヘラですくってバラの形に盛る「バラ盛り」は、ピンク色のいちご味と黄色のバナナ味の組み合わせが基本です。

メーカーによっては青と白を組み合わせたアイスや、コーンがピンク色をしたもの、コンビニで購入できるものもあったりと、近年ではバリエーションが増えています。

秋田竿燈まつり最終日。お掘前のババヘラアイスは大人気

◆夜はライトアップで、幻想的な雰囲気に

夜のお掘の蓮は、見る場所によっても雰囲気が変わる(「広小路」沿いで撮影)

現在開催中の「千秋蓮まつり(主催:秋田商工会議所)」では、蓮のライトアップ(毎日夜7時〜10時)があり、暑さ収まる夏の夜、照明で演出されたお堀は幻想的な雰囲気に包まれます。

ライトアップは「動のシーン」と「静のシーン」のふたつがあり、「動のシーン」は、秋田県横手市出身のシンガー・ソングライター高橋優(たかはし・ゆう)さんの楽曲などに合わせた動的なライトアップ、「静のシーン」は写真撮影に適した静的なライトアップ(音楽なし)で、照明や音楽で彩られた蓮の、昼間とは異なる容姿を堪能してみてはいかがでしょうか?

また、8月17日と18日にはお堀の遊歩道にLEDランタンが登場予定で、こちらも注目です。

◆蓮の魅力を多くの人に発信!

まだ、これから咲き始める蕾の蓮もある

「まずは秋田の人から蓮に目を向けてほしい」という思いで2011年に「NPO秋田千秋はすの会」を立ち上げた鈴木美保子(すずき・みほこ)さんは、2024年7月28日に同団体主催の「蓮フェスタ」の参加者から「遊歩道を歩くと蓮が間近にあって、前よりも近くに感じられた」という声があったと話します。

「大手門の掘」の蓮は例年、7月下旬に咲き始めた後、次々と咲いて9月中旬にぽつりぽつり咲いている状態になると鈴木さん。

「訪れた人がお掘の橋を歩いて、蓮のあるきれいな秋田の街を感じてもらいたい」と鈴木さんは語ります。

お堀の散策と蓮見、そしてババヘラアイスを秋田の旅の思い出にしてみませんか?

田畑詞子

田畑詞子

秋田県秋田市

第1期ハツレポーター

1978年秋田県生まれ。清泉女子大学文学部英語英文学科卒。東京で就職後、いったん帰秋。2017年、横浜在住時にライター養成講座に通い、その後地元秋田でWeb記事の取材・執筆活動に携わるようになる。
日々の暮らしをブログに綴ったり、親しい仲間や縁遠くなった友人へ手書きのZINEを書いて送ったりと、書くことが好き。エッセイや小説へも関心がある。

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