大正時代の江迎(えむかえ)町に見た目も生き方もロケンロールな通称「頓痴奇屋」こと徳田真寿(とくだ・しんじゅ)さんという方がいました。
その昔、炭鉱で栄えた江迎町で金融業を営み、財を成した「頓痴奇屋」さん。
見た目はまるで内田裕也!
生き方もロケンロール。
趣味は旅行と古銭収集。
汽車代は全て、天秤棒で担いだ布袋に入れた一銭銅貨で支払ったのだとか。
三角形が大好きで、お墓までも三角形なのです。
地元の方に「頓痴奇屋」さんについて聞いてみると、「面白い人やろ。江迎支所に行ってみらんね?」と言われ、江迎支所へ。
佐世保市役所江迎支所には「頓痴奇屋」さんのコレクションを展示したスペースがありました。
輪島塗の食器や印鑑…全て三角!!△△△△△△△
千灯籠まつりの灯籠タワーが三角錐なのも、「頓痴奇屋」さんにちなんでなんですよ。
いつもお世話になっている、元江迎町助役の吉永圭一さんにお話を伺うと、「江迎支所に行ってみらんね?」と言われ、一緒に佐世保市役所江迎支所へ。
ここには「頓痴奇屋」さんのコレクションを展示したスペースがありました。
輪島塗の食器や印鑑…全て三角!!△△△△△△△
吉永さんが助役をしていた頃に、江迎千灯籠まつりの灯籠タワー建設の話が持ち上がり、町議会で「頓痴奇屋」さんにちなんで三角錐の形にする事が決まったそうです。
しかし、出来上がってみると…先が尖っていない!
三角じゃない!?
先端部分は後から付け足したそうです。
「あの時は、だいぶ怒られたばい」と吉永さんは仰っていました。
江迎町にこんなにもキャラクターの濃い人物がいたことはまだまだ知られていないので、たくさんの方に知ってもらえるように、現在、江迎のガイド育成を行っています!
江迎のまち歩きガイド達が、たくさんの方に「頓痴奇屋」さんをはじめ江迎の魅力を伝えてくれるのを楽しみにしています。
情報
- 佐世保市役所 江迎支所
- 住所:長崎県佐世保市江迎町長坂263番地
- 電話番号:0956-66-2111
平山 絵理さんの投稿