屋久島安房は、かつて「悪魔の魚」と呼ばれていたトビウオの漁獲量日本一の港で、年間1000トンもの水揚げを誇ります。
その安房港で伝統の漁法にこだわる漁師に、トビウオへの思いを伺いました。
筆者は鹿児島県屋久島町安房(あんぼう)にある港に、漁師さんがとったトビウオの水揚げの見学に行ってきました。
たくさんのトビウオが並び、漁師さんたちの笑顔で港が盛り上がって活気がありました。
トビウオは身が締まった、タンパクな美味しい魚です。
トビウオは江戸時代になるまでは食べられず、その羽で空飛ぶ姿が「悪魔の魚」と恐れられていたそうです。
漁の記録が残る江戸時代以降、美味しいと食べるようになりました。
「なつき丸」の船長・川東竜馬(かわとう・りょうま)さんは、伝統のトビウオロープひき漁を受け継ぐ4代目。
幼い頃から漁師になると決めていました。
「ロープひき漁」とは、全長1500メートルの網を二艘の船で引っ張ってトビウオを囲んでとる漁です。
「今日は久しぶりの大漁だ」と笑顔で語ってくれた川東さんの姿を思い出しながら、筆者はとれたてのトビウオを頂き「海の恵みに感謝」します。
(鹿島裕司さんの投稿)