紅型に魅せられて沖縄に移住「BLANC JUJU」【沖縄県北谷町】

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〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜

 

琉球王国時代の衣装「琉装(りゅうそう)」にあしらわれた華やかな色と図柄。古くから伝わるその染め物は「紅型(びんがた)」と呼ばれ、沖縄県の伝統工芸となっています。

沖縄県北谷町(ちゃたんちょう)に住む吉水壽美(よしみず ひさみ)さんは紅型作家です。

もとは奈良県出身。18年前、沖縄旅行で紅型と出会ったことが運命を変えます。

「それまで伝統工芸には全く縁がありませんでした。ですが、沖縄の工房で紅型の染め物体験をして、紅型が『好き』から『どっぷりはまった』という気持ちになったのです」。

このあと、吉水さんの人生は一変。沖縄に移住し、工房で修行することになりました。

 

現代だからこそ実現した身近な紅型

6年前に独立し、オリジナルの紅型ブランド「BLANC JUJU」(ブラン ジュジュ)を立ち上げました。

大変なこともありました。紅型は、デザインを小刀で彫り、顔料と天然染料で染めます。18をこえる全ての工程をほとんど一つの工房で行うため、とても時間がかかります。店舗と紅型作品作りを1人で両立するには、体力がもちませんでした。

さらに、「高価で大量生産できない紅型を、どうすれば、より多くの人に知ってもらえるのだろうか」などと、悩む日々が続きました。

満身創痍(まんしんそうい)の吉水さんを突き動かしたのは、「1人でも多くの人に紅型を知ってもらいたい。手にとって興味を持ってほしい」という思いでした。

そこで考案したのが、吉水さんの手染めした布をスキャンし、柄周りをカット。それをデータ化(コンピュータに覚えさせる)する事で手染めのタッチをそのまま残す方法。データだから、図柄を大きくも小さくもできます。

他の柄と組み合わせたり、どんな物にもプリントできます。

そこから色々な可能性が広がり、現代だからこそできる紅型が完成したのです。

 

沖縄伝統文化の素晴らしさを広め守っていく

吉水さんの作品には高価な振袖もあれば、マスクやタンブラーなどの手に入りやすい物もあります。

「紅型を見て『これ可愛いよね』から入る。それでいいのですよ」。

吉水さんは屈託のない笑顔で話してくれました。

「やりたいことをやる。その方が楽しいでしょう」。

日々、紅型と向き合い、広めるために色々な作品を考えているーー。そんな吉水さんの作品を私も身のまわりに置いて生活したいと思いました。

もとだてかづこ

もとだてかづこ

和歌山県那智勝浦町

第2期ハツレポーター

生まれも育ちも和歌山県那智勝浦町。紀伊半島南部唯一の助産院を開いています。たま〜に分娩介助、日頃は赤ちゃんやママへの子育て支援を中心に活動しています。海と山に囲まれた那智勝浦町が大好きです!そんな大好きな町の魅力を発信していきたいです。