ポンモイ魚醤に魅せられた札幌の人気店シェフが、網走で驚きの出張料理イベント【北海道網走市】

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北海道札幌市にある夫婦で営むイタリア料理店Da Beppe(ダ・ベッペ)、オーナーシェフの矢澤直之(やざわ・なおゆき)さんは、本場イタリアや東京で修業を重ね、故郷の福島県会津若松で人気店のオーナーを経て学生時代に縁があった札幌へ移住してきました。

ある日、自分が作る料理がさらにおいしくなるために、イタリアの魚醤コラトゥーラに変わる日本の魚醤を探し求めSNSを見ていると、とても気になる魚醤を発見し製造先の合同会社ポンモイへ即ダイレクトメールで試供品を送って欲しいと連絡を試みました。

それが矢澤シェフとポンモイ魚醤の最初の出会いであり、後に出張料理イベント『ポンモイ港食堂』を開催することになるのです。

いざ網走!ポンモイ魚醤の作るところを見てみたい

矢澤シェフからのダイレクトメールを見た、合同会社ポンモイ代表の川内剛(かわうち・つよし)さんは、うれしい申し出と矢澤シェフのお店Da Beppeの料理が食べてみたい衝動から、ポンモイ魚醤を直接届けにお客を装って予約しお店に向かいました。

◯矢澤シェフ(右)、川内代表(左)

2人はすぐに意気投合し、矢澤シェフが即席でポンモイ魚醤を使って作った料理を食べながら語り合ったそうです。翌日には矢澤シェフがポンモイ魚醤を作っているところを見たいとの希望から、川内代表の車に乗って網走に向かうことになりました。

簡単に行動されているお二人ですが、網走・札幌間は片道約340kmあることを付け加えておきます。「驚き」ですよね。

網走でポンモイ魚醤を作る様子を見た矢澤シェフは、魚が獲れたその日に調理するところや無添加かつ丁寧に作るポンモイ魚醤に惚れ込み、本格的にお店で使用することを決めたそうです。

コラボ企画「ポンモイ港食堂」

矢澤シェフの提案から企画されたポンモイ港食堂。

網走の飲食店を見てみたい、自分が料理することで料理人や一般の人たちに魚醤の普段使いを知っていただける機会になるのではないか、ポンモイ魚醤を作っている網走周辺の素晴らしい資源を使って料理をしてみたい、そんな思いから提案されたそうです。

一方川内代表も、ポンモイ魚醤は一部お客さまで根強いファンがいるものの、いまいち地元の料理人たちに浸透していない、やはり地元で使ってもらえるとうれしいしもっと地元に貢献したい、そんな思いから矢澤シェフの提案はうれしくすぐに開催を決め動きだしました。

◯ポンモイ魚醤の香りや出汁感、そしてペーストのコクを余すことなく生かされた料理の数々。

いよいよ開催された「ポンモイ港食堂」は、2日間ビュッフェスタイルで行われ、小さなスペースに入れ替わりで約90名のお客さまが来店し大盛況。

あまりのおいしさに、できたての料理が並べられるとすぐにお客さまの手が伸び、なかなかできたてを盛った状態で写真が撮れないという取材記者泣かせの状況が続きます。

◯賑わいのなか、パフォーマンスでお客さまを楽しませる矢澤シェフ。

◯お客さまの好みと料理に合わせた自然派ワインを提供する奥さまの未来さん。

参加していた飲食店の方や一般の方問わず、皆さん全ての料理にポンモイ魚醤や魚醤の搾りかすであるペーストが使われていることに驚きつつ、料理とワインそして矢澤シェフが作り出すひと時の世界に酔いしれていました。

自分の足と舌を使った出会いが楽しみ

矢澤シェフの料理には人を笑顔にする力がある。

料理をしている姿を見ているとこちらも楽しい気持ちになり、食べ終わる頃には心が豊かになり全身が満足感に満たされている。

これは筆者の率直な感想ですが、この満足感の源はなんなのか、矢澤シェフにモットーを聞いてみると、「好きなことを仕事にできたので、毎日全力で楽しく生きようと思っています」と、とても人懐っこい笑顔で答えてくれました。

続けて、「自分の足と舌を使って人や食材や料理に出会うのが楽しみで、今回もこんなにもたくさんの笑顔に出会うことができました」と話してくれました。

◯矢澤シェフのパフォーマンスにお客さまは歓喜

きっと私が感じた全身が満足感に満たされるという状態の源は、料理人としての腕はもちろんのこと、イタリア人のような陽気さを兼ね備えた矢澤シェフの人間力が、ひと時お店の空間をオペラハウスならぬ矢澤劇場と化し、料理を作る姿や会話、奥さまのさまざまなサービス、料理の盛り付けや味全てが一つの世界になり、心と五感が満たされたのだろう。

そうなると行ってみたい矢澤シェフの店Da Beppe(ダ・ベッペ)では、どのようなひと時が待っているのだろう。

ポンモイ港食堂第2弾やりたいですね

網走での感動や驚きはありましたか?

矢澤シェフの答えは「まず手伝ってくれたスタッフに感動」「川内夫妻のパワーが凄い」「BARジャックローズの海底熟成酒には驚かされた、色々と新たなイメージが湧いてきます」。続けて「何よりも人々の好奇心が旺盛で温かいところが好きになり、65歳でセミリタイアをして網走市に移住しゆっくり暮らしてみたい」とお話しされていました。

そしてこんなうれしい言葉も聞こえてきました、「ポンモイ港食堂第2弾やりたいですね…、今度はコース料理を味わってほしいな~」、筆者を含めたくさんのファンが網走にできた矢澤劇場、網走で再び幕が上がる日が近そうだ。

◯Da Beppe(ダ・ベッペ)

住所 : 北海道札幌市中央区南5条西24丁目3−16第33藤栄ビル2F

Tel : 080-2051-0570

LINE : @da.beppe

Instagram : 

https://www.instagram.com/da.beppe/

◯合同会社ポンモイ

問い合せ先 : Instagramのダイレクトメール
Instagram : https://www.instagram.com/ponmoi_llc/ 

協力/ポンモイ魚醤販売先

アンドセレクト  網走市海岸町5番1-4問い合せ先 : Instagramのダイレクトメール
Instagram : https://www.instagram.com/a.n.d_select/

猪澤航

猪澤航

北海道網走市

第5期ハツレポーター

北海道網走市出身、高卒から四半世紀近く周辺2市4町を転勤し歩き、お店も信号機も学校も無い集落を経て網走市へ戻ってきました。離れている時はあまり感じなかった地元愛が、戻ってきてみると驚くほど網走が大好きなことを再確認しました。
そんな私が、離れていたからこそ見える魅力や感動を発信していけたらと思います。

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