漁師からのお歳暮は10キロオーバーのブリ1本!【長崎県壱岐市】

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低学年の子どもが持つと地面についてしまう

長崎県の離島、壱岐島は玄界灘に浮かび、年間を通して美味しい魚を食べることができます。特に冬は荒波を越えてやってきた寒ブリが獲れます。漁師町からほど近い場所にある筆者の実家には、お歳暮の時期になると大きなブリが届きます。

台所ではさばけません!

5キロオーバーの大きなブリは自宅では無理なので、野外でさばきます。中には10キロオーバーのブリをいただけることも!野菜収穫用コンテナをひっくり返して、魚用の大きなまな板をのせて調理開始。大きな魚をさばくには技術も力、そして手がかじかむ中、作業を続ける忍耐が必要。

筆者の家庭では夫が担当します。冬の寒さの中、冷たい魚をさばくのは並大抵のことではありませんが、壱岐の美味しい寒ブリを食べるためには必要な作業です。脂で滑ってしまうので軍手をつけます。

捨てるところがないブリ。骨やしっぽの行く末は…

柵は刺身。内臓は味噌汁や煮つけ。捨てるところがほとんどないブリですが、骨やしっぽなどの部分はさすがに食べられません。これらの行き先は、カラスです。実はさばいている最中から「カー、カー」、「バサ、バサー」と音を立てて、上から見張っています。自宅敷地内の畑に捨てると一斉に寄ってきて、何一つ残さずきれいに持って行きます。

刺身、ブリしゃぶ、ブリ大根、、、ブリのフルコース

素人調理で、プロのような美しさはありませんが、ブリの刺身の出来上がり。漁師直送でおいしさは間違いなし。すぐに食べたくなりますが、1日寝かせるとさらに脂がまわって、身が締まります。しょうゆをはじくほど脂が乗った最高のブリになります。

刺身も最高ですが、残ったらブリしゃぶ、骨の周りはブリ大根にしてブリのフルコースが仕上がります。今年は何本のブリが集まるでしょうか?乞うご期待!!

写真はすべて2023年12月に筆者が撮影したもの。

田口有香

田口有香

長崎県壱岐市

校閲記者兼コミュニティマネージャー

第4期ハツレポーター/ライター兼農家の嫁であり、3人の子どもの母。生まれ育った大阪から壱岐島に家族で移住。
壱岐島は長崎県の離島ですが、福岡から高速船で65分という抜群のアクセス!!海がきれいなのはもちろん、お魚もお肉も野菜も米も焼酎もそろっておりグルメも自慢できます。

2 件のコメント

  1. 思い出しました。年末にブリを買ってきて陽の当たらない場所に下げていました。
    年末、正月と少しずつ切って食べ、だんだん細くなるブリが懐かしい。
    最後はブリ大根だった気がします。
    60年前の思い出でです。
    壱岐出身、埼玉県在住 76歳

    • 副島さま、コメントいただきありがとうございます。ご出身が壱岐でいらっしゃるのですね。
      郷ノ浦にいるので初瀬の漁師さんから、ブリをいただきます。
      ブリがだんだん細くなるのわかります。でも1日おく方が脂がまわっておいしいんですよねー。

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