「なごやん」って知ってる? スーパーでもおなじみ、パスコの名古屋銘菓【愛知県名古屋市】

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なごやん」というおまんじゅうをご存じですか? あの食パンの「超熟」で知られるPascoが販売している、ロングセラーの名古屋銘菓です。名古屋ならどこでも売っている、生活に密着したお茶請けです。

飽きの来ないシンプルな黄身あんまんじゅう「なごやん」

「なごやん」

「なごやん」は名古屋市、愛知県のスーパーならほぼどこでも売っているおまんじゅうです。パン売り場の近くにある和菓子コーナーに、↑このような5個入りのパッケージで売っています。お店によってはバラ売りしていることも。コンビニのレジ前などでもバラ売りしていることが多いと思います。この5個入りパックは、税込380円前後というお手頃価格で売っています。

私は20年くらい前に東京から名古屋に引っ越してきたのですが、名古屋に来て初めて「なごやん」を知りました。本当にどこでも売っている、身近な存在です。

東海地方以外でも売っているようですが、身近なお店にない場合はオンラインショップでも購入することができます。また名古屋駅のお土産コーナーでも箱入りで売っています。

「なごやん」を販売しているのは、食パン「超熟」でおなじみのあの「Pasco(敷島製パン株式会社)」なんです。敷島製パンは実は名古屋の会社で、1919(大正8)年に名古屋市に創立した老舗のパンメーカーです。1969年に関東に進出し、以降全国展開、海外進出もしています。

袋から出しました。シンプルなおまんじゅうです。みかんくらいの大きさで、結構ボリュームがあります。

なごやんが生まれたのは1957(昭和32)年。当時貴重だった砂糖や卵をふんだんに使い、カステラ風に焼き上げたこの商品は、当初は「金鯱(きんしゃち)まんじゅう」という名前だったそうです。翌年の1958年に「なごやん」に変更されました。

なごやんの人気の秘密は、お求めやすい価格設定と、そのおいしさにあるそうです。発売当時の価格は1個10円だったそうですが、昔も今も「価格のわりにボリュームたっぷり」なのがなごやんの魅力です。

名古屋で生活してきて、名古屋の人はこの「価格のわりにボリュームたっぷり」、つまり「お値打ち」という感覚を非常に重視しているように感じます。喫茶店のモーニング文化や、コーヒーにちょっとしたお菓子が付いてくるのもこの感覚から来るものだと思います。

半分に切ってみました。たっぷりと黄身あんが入っています。香ばしいカステラまんじゅうによく合うあんです。意外とボリュームがあるので、一つ食べると小腹を満たせます。

緑茶と一緒に食べるのがぴったりですが、カステラ生地と黄身あんはコーヒーや紅茶にも合います。ブランドサイトではホットミルクにディップして食べる方法をおすすめしています。

発売60周年を迎える2018年に、なごやんのリニューアルを行ったそうです。愛知県で誕生した「きぬあかり」を中心とした国産小麦100%に変更し、しっとり感・やわらかさが高まるよう配合も見直したそうです。

新顔「なごやん」も続々登場!

「なごにゃん」

最近ではなごやんのバリエーションが増えてきました。抹茶入りのなごやんもあります。特に人気なのは、ネコの肉球をかたどった「なごにゃん」というおまんじゅうです。こちらもなごやんのようにパック(4個)で売っていることが多いですが、これはバラ売りで買いました。

袋から出すと、ぷっくりとしたかわいい肉球が出現! これはネコ好きの方にはたまらないのではないでしょうか?

半分に切ってみました。普通のなごやんとは違って、黄身あんの中にホワイトチョコのクリームが入っています。

ココアカステラ生地とチョコクリームが入った「なごにゃんクロ」もあります。黒猫ちゃんのイメージですね。

また「生なごやん」というちょっとリッチなものもあります。普通のなごやんよりもしっとりとしていて、カステラ生地の小麦粉は100%愛知県産きぬあかりだそうです。

普段着のおやつ、パスコの「なごやん」は、名古屋に観光に来た方にもおすすめのお土産です。5個入りパックはご近所や職場で配るような気軽なお土産にぴったりなので、ちょっとスーパーをのぞいてみてください。

情報


「なごやん」ブランドサイト:https://www.pasconet.co.jp/nagoyan/

上田亜砂子

上田亜砂子

東京で生まれ育ち、名古屋に住んで20年以上になるフリーライターです。電動自転車に乗り、趣味の写真撮影を活かして取材先を回っています。音楽とアートと建築とお笑いが好きです。

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