
子連れ旅行は、楽しいよりも「疲れない」が最優先になる。
そんな中、首都圏から無理なく行けて、詰め込みすぎずに満足できる街として、伊東が静かに支持を集めている。
一泊二日の家族旅行で見えたのは、ちょうど良さが積み重なった観光地の実力だった。
目次
移動が楽だから、旅が崩れない
今回の伊東旅行は自家用車での移動だった。首都圏から大きな渋滞を避けられれば、移動時間は現実的。「着いた時点で疲れ切っている」という子連れ旅にありがちな失敗が起きにくい。
伊東は、遠すぎず、近すぎない。この距離感が、「一泊二日で成立する旅行先」として大きな強みになっている。
1日目:体験型施設×食×温泉が無理なく回る
最初に訪れたのは、伊豆テディベア・ミュージアム。
館内には歴代のテディベアが並び、自分だけのオリジナルテディベアを作れる体験も用意されている。
4歳の娘はピンクのクマを選び、洋服をコーディネート。身長・体重測定、性格診断まで行い、世界に一つだけのテディベアが完成した。

館内は「となりのトトロ」の世界観も広がり、子どもたちは走り回りながら夢中で遊んでいた。

昼食はキンメダイを扱う店で、焼き魚や海鮮丼。「子ども向け」「大人向け」を分けなくても、家族全員が満足できるのも伊東の強さだ。
途中、旅の駅ぐらんぱるぽーとで小休憩。観光地によくある無理に買わせる空気がなく、自然に立ち寄れるのもありがたい。
宿は「泊まるだけ」でも満足度が高い
今回は素泊まりプランを選び、夜は浜焼き屋へ。子どもたちは初めて目の前で海鮮を焼いて食べる浜焼きに興味津々(しんしん)で、焼く工程そのものを楽しんでいた。
宿の温泉は、目の前に海が広がる開放的な環境。子連れでも周囲に気を使いすぎずに入れる雰囲気があり、親もリラックスできた。
翌朝は日の出を眺めながらの朝風呂。「来てよかった」と自然に思える時間だった。
2日目:動物×体験で「帰りたくない」を作る
2日目は伊豆シャボテン動物公園へ。
多くの動物に餌やり体験ができ、子どもたちは終始大はしゃぎだった。
その場でしか手に入らないキーホルダー型ぬいぐるみは、クレーンゲームで取らないと手に入らない仕組み。何度か挑戦しながら、最終的に5種類ほどゲットし、旅の思い出として持ち帰った。「買う」ではなく「体験して手に入れる」設計が、子どもの記憶にしっかり残る。

なぜ今、「伊東」なのか
この一泊二日を通して感じたのは、伊東が子連れ旅行に「最適化されすぎていない」ことだ。
・移動が現実的
・施設が点在しすぎていない
・一つひとつの観光地が“滞在型”
・無理に回遊させない
結果として、親も子も疲れにくい。
全国の観光地が「インバウンド」「大型化」「高付加価値化」を進める中、伊東は「家族の余白”を残した観光地」として、逆に存在感を増しているように感じた。
伊東が子連れ旅行先として選ばれる理由は、派手さではない。「失敗しにくい」「疲れにくい」「思い出が残る」という、子連れ旅で最も大切な条件を自然に満たしているからだ。
一泊二日で十分に満足できる。それこそが、伊東の実力なのだと思う。





