「書きたい」から「伝えたい」へ。約10年間、記事を書き続けて気づいた自分らしい生き方と『FLAG IGNITION』という考え方【宮城県仙台市】

3 min 14 views
カテゴリー:
タグ:

 私は「ローカリティ!」で地域の人や魅力を取材し、記事を書いている。

記事を書き始めたきっかけは、約10年前、現在「ローカリティ!」の編集長を務める中野宏一さんと出会ったことだった。当時は、ローカリティ!の前身となるニュースサイト「TOHOKU360」にかかわっていた時代だ。

もともと文章を読んだり書いたりすることが好きだった私は、この出会いをきっかけに記事を書くようになり、今も発信を続けている。

約10年間、さまざまな人と出会い、取材を重ねる中で、自分自身にも変化があった。「自分が書きたい」という思いから、「誰かに伝えたい」という思いへと変わっていったのだ。

そんな私が今回、中野さんと副編集長の丸山夏名美さんが出版する書籍『FLAG IGNITION』の原稿を読み、二人に出版への思いを聞いた。そこには、私自身が記事を書き続ける中で感じてきたことと重なるものがあった。

「書きたい」だけでは伝わらないと気づいた

もともと文章を書くことは好きだった。しかし、「書きたい!」という意気込みだけでは、読み手に伝わる文章にはならないことに気づいた。

一方的に自分の思いを述べるのではなく、どうしたら読み手に伝わるのか。そのことを意識しなければ、せっかく書いた文章も相手には届かない。

だからこそ、相手に伝わる工夫をして情報を届けたい。そういう思いで記事を書き続けてきた。

日々、取材や執筆を続けるうちに、各地で多くの人たちと出会い、素晴らしい光景に巡り会うことができた。

そして、記事を書くことは、自分自身を変えるきっかけにもなった。

私はもともと、人の中に溶け込むことが苦手な性格だった。しかし、取材を通じてさまざまな人と話すうちに、少しずつその苦手意識が薄れていった。

また、取材で聞いた内容をメモしてそのまままとめるのではなく、いかに内容を整理して伝えるかによって、読み手への伝わり方が変わることも学んだ。

記事に寄せられるコメントから気づかされることも多い。自分だけの目線ではなく、相手の目線に立って伝える工夫が必要なのだと感じている。

学び続けることが、自分自身の成長につながっている

現在も私はローカリティ!で記事を書き続けている。

さらに、記事の書き方や伝え方を学ぶため、勉強会にも積極的に参加している。

長年書いてきたからといって、学ぶことがなくなるわけではない。むしろ、書けば書くほど、どうすればもっと相手に伝わるのかを考えるようになった。

以前から文章を書くこと自体が好きだった私が、今では取材相手の思いや地域の魅力を、どうすれば読み手に届けられるかを考えながら記事を書いている。

多くの人との出会いや学びがあったからこそ、今の自分があるのだと思う。そのことに感謝している。

『FLAG IGNITION』の出版に寄せて

そして2026年10月、ローカリティ!編集長の中野宏一さんと副編集長の丸山夏名美さんが、書籍『FLAG IGNITION』を出版することになった。現在クラウドファンディングをしている。

本の原稿を読んでいると、現代社会の現状を見つめ、それを打破して自分らしく生きるための考え方を伝えようとしている姿勢が感じられた。

中でも「フラッグ・イグニッション」という言葉が繰り返し登場することが印象に残った。私自身、記事を書き続ける中で、さまざまな人と出会い、学び、自分自身が変わってきた。

そうした経験があるからこそ、自分らしく生きるという本書のテーマには共感するところがある。

なぜ今、『FLAG IGNITION』を出版するのか

中野宏一さん(左)丸山夏名美さん(右):株式会社イーストタイムズ提供写真

今回、私が知りたかったのは、中野さんと丸山さんが、なぜこの本を出版しようと思ったのかということだった。

中野さんに尋ねると、その出発点は、被災地や過疎地で出会った人々に強く感動した経験にあるという。

中野さんはかつて、いい大学に入り、いい職業に就き、高い収入を得て出世するという生き方の先に何があるのか、疑問を抱いていた。勝ち負けの世界で勝ち続けなければ、自分には意味がないのだろうか。そう考えながらも、別の生き方への確信が持てず、行動に移せなかったという。

しかし、東北や全国各地で出会った人々が、その考えを変えた。

「自分の考えはとらわれだったと。過去の自分に伝えることはできないので、今の人に伝えるためこの本を書いたのかもしれません」

一方、丸山さんが挙げたのは、20年以上にわたる仕事での苦悩だった。

これまで10社で正社員として働き、その後起業した丸山さんは、どの組織にもなじめず、自分が「組織不適合者」だからだと思っていたという。

しかし、振り返ってみると、自分と組織が何を大切にしているのかを一緒に考え、確かめ合う機会がほとんどなかったことに気づいた。

「FLAG IGNITIONのメソッドを知っている組織と個人が一人でも増えたら、その組織と個人がもっと輝けるようになって、日本の生産性も高くなるのではないかなと考えています」

二人からの回答を聞いて私が感じたのは、自分自身の経験から生まれた思いを、誰かに伝えようとしているということだった。

私も約10年間、記事を書き続ける中で、「自分が書きたい」という思いから、取材相手の思いや地域の魅力を「誰かに伝えたい」という思いへと変わってきた。

経験したこと、心が動いたことを、自分の中だけで終わらせずに誰かに伝える。そのことが、また別の誰かの考え方や行動を変えるきっかけになるのかもしれない。

情報

クラウドファンディング「IGNITION JAPAN」 人が自ら考え、動き、挑戦したくなる社会をつくる:https://camp-fire.jp/projects/962218/view?utm_campaign=cp_share_c_msg_projects_show

カテゴリー:
タグ:
渡邉貴裕

渡邉貴裕

宮城県生まれ。現在も宮城県仙台市に住んでいる根っからの宮城県民です。趣味は旅行と読書ですが、最近では仙台の街が好きでまち歩きも楽しんでいます。主に仙台を中心とした魅力を発信します。時には市外となる場合もありますので、何卒よろしくお願いします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です