〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜
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春は桜、自然と海の恵みが豊かな町
北海道最南端に位置する道内唯一の城下町、「さくらの里」松前町。城のある松前公園には約250種1万本の桜があり、そのうち約100種が松前生まれといわれています。春には開花時期の異なる桜が次々と咲き誇るため、1カ月間、ゆっくりお花見を楽しむことができます。
そこから車で約2分、国道228号線沿いにある「道の駅北前船松前」の目の前には、津軽海峡の絶景が広がります。「道の駅北前船松前」では、青々とした海と対岸の青森県下北半島を眺めながら、新鮮な海の幸が堪能できます。
松前町の特産品は、津軽海峡が育んだ新鮮で立派な本マグロ。そのブランド価値を高めている地元企業の一社が「株式会社上野屋」です。
松前ブランドに想いを乗せ、全国へ
「株式会社上野屋」代表取締役社長の上野勝三(うえの かつぞう)さんは、道の駅に勤務していた6年間の駅長時代にインターネット事業を展開。そして「松前さくら漁業協同組合」の直販部で35年間培ったキャリアを背景に、2014年に会社を設立しました。
現在全国へ発信中の松前産「本マグロキムチ」は、本マグロ本来のおいしさを家庭で味わい楽しめるブランド商品として人気を博しています。歯応えのある菜の花と香り豊かな大葉が入ったキムチが本マグロと一緒になった絶妙な味わいの松前産「本マグロキムチ」。納得がいくまで商品づくりに励んだ結果、「おいしい!」との声が生まれ、次第にファンがついてきたと言います。
商品をきっかけに松前町を知ってもらいたいという想いを胸に、上野さんは人と人とのつながりを生み出す新たな挑戦に向かっています。
味の魅力、町の魅力はどこまでも…
「松前のどこに行ったらおいしいものが食べられるかと聞かれた時、ここと言える場所がまだまだ少ない」と話す上野さん。今後は観光協会との連携で松前町の食と観光の魅力の発信を行い、「桜のない季節にも楽しめる町にしたい」との決意をにじませます。
「見たものよりも、食べたものが記憶に残る。おいしかったものを人に話す。聞いた人はそれを食べてみたくなる。食べてみてこんなにおいしいものがあるのだと知ったら今度はそこへ行ってみたくなるでしょう?」。
本マグロをはじめ、マス、イカ、ウニ、寒のりなど四季折々の海産物の宝庫である松前町。磯の香り漂う町の魅力を求めて、あなたもきっと、旅したくなることでしょう。