〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜
愛知県常滑市の「めんたいパークとこなめ」は、明太子専門店ならではのこだわりの味を楽しめると人気を集めています。「かねふくの明太子と言えば博多。なぜ常滑?」と思うことなかれ。地元知多半島のスタッフの明太子愛と確かなものづくりに支えられ、すっかり地域に定着しています。
茨城での被災乗り越え開業
めんたいパークとこなめは、2012年12月、中部国際空港近くの埋立地にオープンしました。明太子ができるまでを学べるめんたいミュージアムや工場見学ゾーン、工場直売店、そしてフードコーナーで構成され、連日買い物客で賑わっています。
当時、すでに茨城県大洗町に出店していた「めんたいパーク大洗」が好調で、2ヶ所目の出店を検討していましたが、2011年、東日本大震災の津波で浸水。再生を模索する中、被災企業の再建を後押しする愛知県の計らいもあり、常滑市に開業しました。
立ち上げに携わったマネージャーの田中浩二さん(58)は、福岡の出身で、かねふくの明太子を愛してやみません。こだわりの品質に自信はあったものの、最初は東海地方の人たちに受け入れられるか、不安もあったと言います。しかしふたを開ければ、手軽に本場の味が楽しめると大評判になりました。
明太子に愛とこだわりを捧げる地元スタッフ
めんたいパークの人気を支えるのは、地元の従業員の皆さんの明太子愛です。市内在住でオープン時から販売を担当する鈴木さんは「かねふくの明太子の魅力はプチプチとした食感の良さ。以前は馴染みが無かったのですが、すっかり大好きになりました。地元の人も『また来たよ!』って声をかけてくれますね」と笑顔を見せます。
製造を担当する石川さんが特にこだわるのは箱詰めの作業です。「皆が『食べたい!』と思ってもらえるよう、きれいに形を整えるのに力を注いでいます。他の人にも、それぞれこだわりがあると思います」と語ります。愛知県はものづくり大国。当地の常滑焼をはじめ地場産業が発達してきました。めんたいパークの製造スタッフにも、確かなプライドがあるようです。
2021年12月でオープン9周年。地域に根ざし、地域の人の丁寧な手仕事によるこだわりの味をこれからも届け続けます。