厚狭(あさ)の山とイヌが教えてくれた狩猟の魅力【山口県山陽小野田市】

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私は6年前から狩猟を始め、山口県山陽小野田市の厚狭の山に入ってイノシシやシカを追っている。

3年前にあるきっかけで猟犬に出会い、その犬と一緒に山に入るようになった。

実はその犬は隣の美祢(みね)市の猟師さんの飼っていた猟犬で名前はアイちゃんという。いい犬という話だったが、飼い主の猟師さんがクマに襲われるという事故で狩猟を断念したため、私のところに引き取られてくることになった。

他の猟師さんから「和犬は2人目の飼い主に懐かないから」と言われて、ダメもとで引き取って来たのだが「仲村さんを見込んでお願いしたい」という言葉が決め手になり、もし猟犬として使えなくてもアイちゃんの一生を面倒みようと引き取った。

アイちゃんと自分の相性が良かったらしく、コンビを組んで山に入り始めた最初の頃はうまくいかなかったものの、少しずつ、アイちゃんがイノシシを追えば私が銃で仕留めるという信頼感がお互いの間に生まれ、それからは連戦連勝となり、山に入るたびにコンビでイノシシが獲れるようになった。

今ではアイちゃんの子供達も一緒に猟をするようになり、厚狭の山は僕らの猟場となっている。

厚狭の山と犬が僕に猟の楽しさを教えてくれた。

(仲村 真哉さん)

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