沖縄県は2023年度、たくさんの「お宝=魅力」をもつ離島各所の事業者さんたちが、SNSなどの『デジタルツール』を利用してさらに魅力的な発信をしていけるように「沖縄県主催🌺価値を伝えて売りまくるためのデジバズ講座」という取り組みを行っています。この記事は、参加された事業者さんを対象に、「ローカリティ!」のレポーターがその輝く魅力を取材し執筆したものです。沖縄離島の魅力をご堪能ください。
沖縄県の離島の中でも抜群に愛らしい別名を持つ、キャロットアイランドこと津堅島(つけんじま)。沖縄本島の中部にある、うるま市平敷屋(へしきや)港から高速船で約30分で辿り着く場所に位置しています。
島の別名とおり、9月になると農家さんはニンジンを植え始め、収穫時期になると見渡す限りニンジンが並びキャロット一色に。今回そんな津堅島で2021年から農業をされている株式会社津堅島ファームの相田一暁(あいだ・かずあき)さんにお話を聞きました。
驚くほどの甘さを持つニンジンが育ち、紫芋の栽培にも適した土がある環境。
津堅島ファームに欠かせない存在が、津堅島出身の代表取締役である源古康博(げんこ・やすひろ)氏です。「この島をどうにかしたい」という思いから起業し、スタッフ1名でニンジンを手掘りしてもこと足りるほどだった規模が、今では当初の6倍の面積の畑へと拡大し、スタッフを増員し機械を使わないと絶対に作業ができないほどの規模へと変化しました。
津堅島がキャロットアイランドといわれるようになった背景には、水はけのよい「島尻マージ」と呼ばれる土の存在がありました。この土がある環境に加え、さんさんと植物を照らす太陽、島を囲む海から運ばれる潮風のおかげで、津堅島で収穫されるニンジンは驚くほど甘いものとなり今では一大ブランドとして人気を博しています。
さらにこの環境はニンジンだけでなく、紫芋の栽培にも適しており、現在津堅島ファームではニンジンだけでなく紫芋の栽培も主力になっています。
この先も津堅島の農業が続く未来を描いている。
相田さんは、これから先の将来も津堅島ファームが続いた時、自分がいなくても津堅島ファームが回っていくような仕組み作りを考えているところだといいます。
「農業はデスクワークと違って、作業のショートカットができない。どんなに水を撒いてもニンジンや紫芋の成長は待たないといけないし、台風で作物が全部ダメになる時もある。次はどう対策するか、どう生き残るかを考えることが楽しい」
農業に携わるようになってから、そうした自身の心の変化にも気がついたそうです。
「若い子が島から離れているので、若い子が島に働きにきてくれるようになりたい」
島の未来に焦点をあて、環境を生かした農業に取り組んでいる姿がそこにはありました。