屋久島の南部、麦生(むぎふ)集落。日中はとても暖かく、モッチョム岳が連なる山々はまさに絶景だ。屋久杉土埋木(やくすぎどまいぼく)の伐採がされていた時代、多くの人口林(地杉)が植林された地域で、山岳信仰の文化が受け継がれている。その人々の暮らしに迫った。
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一面モスグリーンの苔の絨毯に覆われた「大山神社」
麦生は、温暖な気候からポンカンやタンカンなどの島を代表する特産品を栽培している農家が多い。その集落の真ん中に、「大山神社」という、山の神を祀っている神社がある。杉林の森は一面モスグリーンの苔の絨毯に覆われており、とても神秘的だ。
地杉で作られたはがき制作
その地域の魅力を子どもたちに伝えるため、地杉で作られたはがき(ウッドショップ木心里で制作)に、思い思いの絵や「いつも、ありがとう。長生きしてね。」などの言葉が添えられ、感謝の気持ちを込めて作成された。
敬老の日に、地杉のはがきを子どもたちから直接手渡し
「地杉のはがき」は、9月19日の敬老の日に、子どもたちから直接手渡しされたほか、郵送にて届けられた。コロナ禍で、希薄になっていた地域の人と想いを、島の木々で繋いだイベントとなった。島の先人たちが、百年後も千年後もよい森にしたいと植えられきた杉は、これからも島の人々の暮らしと共に歩んでいくのだろう。
日髙ゆかりさんの投稿