「両親がやってきた店を残したい」妻の思いを受け、昭和25年から続く歴史ある名店「大國屋」を継いだ三代目当主・中川仁さん【山形県上山市】

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山形県上山(かみのやま)市にある「大國屋(だいこくや)」。山形駅から3駅目の上山(かみのやま)駅から歩いて約5分、現在、大國屋の3代目になる代表取締役社長の中川仁さんに取材した。

お店の創業は昭和25年。お店を出したのは中川さんの妻のおじいちゃん。戦争から帰ってきて、何もない時代に始めたのが最初だったそうだ。

山形の有名なお菓子屋さんで修行をして上山に戻り、お菓子屋さんとして昭和25年に始め、平成4年に会社として設立した。今、お店は共同メーカーと大國屋でお菓子を作っているそうだ。

お店を経営していく上での経営理念はなにかと訪ねてみた。「お菓子は極端に言えば食わなくてもいいモノ。ご飯などと違って特に栄養をとるものじゃなく、あくまでも嗜好品。たばこや酒などと一緒で、己の好みで食べるのだけれど、そういう嗜好品を通して、例えばお土産とか、観光地に来たときの思い出とか、そういった面で、人々の生活に潤いを与えられるような会社を目指している」と話してくれた。

中川さんが、お祭りなどにフードトラックで出店していたのも見かけたので、そのことも訪ねてみた。フードトラックの購入理由は、まさにコロナ禍でお店も開けているか開けていないかわからないような状態で、コロナ禍のときに、お客さんが来てくれないなら、こっちから出向けないかという思いから、購入を決意。

移動販売は普通の乗用車で考えていたが、たまたま上山市の人と話しているときに「そういった取り組みをする際には補助金なども使える、フードトラックはこれからの時代結構みんなが求めているかもしれない」というお話をいただいて、思い切って挑戦したそうだ。

中川さんは、妻の「両親がやってきた店を残したい」という思いを受け、お店の歴史をつなぎながら新しいものもどんどん取り入れている。

情報

大國屋

住所:〒999-3143 山形県上山市二日町9-1
TEL:023-672-2843
FAX:023-672-284
営業時間:9:00~19:00
定休日:第4日曜
公式WEB:https://www.daikokuya-k.com/

髙木智祐さんの投稿

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生徒さんのフレッシュな視点で綴られた、地元愛爆発の素敵な記事をご紹介します!

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