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ある日、筆者はJR東北新幹線の八戸(はちのへ)駅に降り立った。八戸といえば港町として有名な地である。同市中心街、鮫町(さめまち)にある蕪島(かぶしま)、種差(たねさし)海岸に向かう人が多いであろう。
しかし、八戸の魅力はそれだけではない。今回はバスを乗り継いだのちにタクシーに乗って、目的地へ向かった。
目的地は、八戸市の郊外にある八戸石灰鉱山である。愛称は「八戸キャニオン」。展望台に登れば目の前に広がる八戸キャニオン一帯を見渡すことができる。
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元々は石灰石を発掘する目的で採掘され続け、「国内で最も空が遠い場所」とも言われている。何年も採掘され続けただけあって、観光スポットとしても人気だ。
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現在は地下にある約10キロメートルのベルトコンベアで結び、石灰石を八戸港付近まで搬送される仕組みとなっている。
タクシーの運転手さんは、「かつてはトロッコで運んでいたのだよ」といった。歴史としては江戸時代に遡る。そして、現在に至る長い歴史がある。
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今日も石灰石が採掘され続け、「上空から遠い土地」として存在し続ける。
※画像はすべて筆者が2024年8月5日に撮影