日本の四季から生まれた本物志向の逸品「はせ川」の真綿ふとん【京都府舞鶴市】

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〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜

廻船問屋に、漁師まち…地域の人たちの生活守る職人が集まる舞鶴

京都府北部、「海の京都」とも呼ばれる地域にある舞鶴市。古くは廻船問屋(かいせんどんや)が栄える商港として、あるいは新鮮な魚介類があがる漁師まちとして、そして明治時代以降は鎮守府が開庁された軍港のまちとして。さまざまに発展したことから、多くの人が使用するあらゆる生活用品を作る職人の店が集まり、それが今も続いています。

そのうちの一つ、創業50年以上のふとん工房「はせ川」は、歴史と伝統を守りながら真綿ふとんを作り続けている会社です。

 

日本の四季から生まれた本物志向の逸品「はせ川」の真綿ふとん

「真綿」は、蚕の繭をわた状のシートのように引きのばして作ったものです。吸湿性と発散性が、「木綿」に比べて3割から5割増と非常に高いため、暖かさと蒸れにくさを両立できる素材です。また、フィット性が高いのも特徴です。今の時代を席巻している「羽毛ふとん」とは本質的に体の温め方の質が違い、四季がある日本独特の風土に最も適しているからこそ、長い伝統の力が今に残っているのです。

 

頑なに伝統を守り後世に継ぐ職人

会長の長谷川清隆さん

綿といえば「木綿」を連想する人も多いと思いますが、室町時代に栽培が始まるまでは、絹の繊維を使ったものを意味していました。

しかし、木綿や羽毛、さらに化学繊維を使用した安価な量産品が主流となった現在、絹を使ったものはますます珍しい商品となってしまいました。

「はせ川」の代表取締役社長、長谷川雅充(はせがわ・まさみち)さんは「使う人の体に合えばどのような寝具でも問題ないのですが、優しい暖かさを求めてこの商品を選んでくださる方がいてくださる限り、真綿ふとんを作り続けていきたい」とお話してくれました。

井上亜矢子

井上亜矢子

京都府

第2期ハツレポーター

主婦業の傍ら発達支援、シナリオ執筆などの仕事をしてます
趣味はドラマ、アニメ、フィギュアスケート鑑賞、身近な歴史探索、位置情報ゲームなど
大河ドラマ「麒麟がくる」をきっかけにますます楽しくなってきたご近所&歴史探索の様子をお伝えしていきいと思います