「ハツレポグランプリ2024」フィナーレ!グランプリ受賞作品と各賞が発表されました

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ローカリティ!の4周年記念イベント「ロカフェス2024」の一環として、2024年10月22日、ローカリティ!のすばらしい記事の魅力をたたえる「ハツレポグランプリ2024」がついにフィナーレを迎えました。今期寄せられた数多くの記事の中から、特に印象深い作品が厳選され、グランプリや編集部による各賞が発表されました。

読者の共感によりグランプリが決まる

「ハツレポグランプリ2024」は、ローカルならではのそこにしかない話題や、地域の特性を掘り下げた記事を通じて、ローカルの価値を見出し、共感することを目的としています。今年は全国の皆様が執筆して下さった761もの記事の中からアンケートにより103記事が推薦され、さらに編集部による厳正な審査を経て、31記事が選ばれました。ニュース性や見出しの取り方などの観点からさらに吟味され、最終的に15記事がノミネートされました。

投票期間は10月16日から22日までの1週間、アンケートフォームによる投票を通じて一般の読者の皆様やハツレポーターの皆様にご参加いただきました。特に今年は接戦となり、いずれも甲乙つけがたいほどの質の高さが際立っていました。合計で182もの貴重なご回答をいただき、皆様の一票一票がグランプリを決定する重要な役割を果たしました。

受賞作品発表

グランプリ

女人禁制、4年ぶりの「御燈祭り」に密着!白装束に荒縄を胴に巻いた男達、「頼むで〜」の掛け声の意味は?【和歌山県新宮市】もとだてかづこさん

祭りを継承されているのが素晴らしいし、それを丁寧に取材されているところが評価に値します。神事としての「祭」というものは日本独自のもの。海外へ発信されるようになったらさらに注目が深まるのでは。そういう観点からも素晴らしい記事です。https://thelocality.net/otoumaturi-singuusi/

2位

200万円以上の支援がクラウドファンディングで集まる「畑がない農家」が目指すものとは?【秋田県能代市】川村忠寛さん

特ダネともいえる記事。柿木さんが「放置柿」という社会性や話題性の高い活動を丁寧に取材しているところが素晴らしいです。柿で作る商品にも注目です。https://thelocality.net/kakky-hokugennokaki/

3位

「流氷明け」とは?春の網走は凄い!地元民も心踊る海の食材フェスティバル 【北海道網走市】猪澤航さん

流氷の時期は漁ができないため、流氷の下で流氷が連れてきたプランクトンを豊富に蓄えた海の幸がとれる「流氷明け」のシーズン。その魅力は地元民しか知らないこと。その地元民しか知らない魅力を食材のおいしさを通して伝えてくれている素晴らしい記事です。https://thelocality.net/ryuuhyouake-uminosachi/

各賞の発表

編集長賞

沖縄奄美地方の伝統文化『みき』。個性と多様性の賜物である、神様に捧げる飲み物【沖縄県宮古島市】 前田明子さん

沖縄伝統の飲みもの「みき」を通して人々の営みや文化を丁寧に取材しているほか、おばあさんたちがゴザにすわり「みき」を飲んでいる写真もインパクトがあってとても良い。脈々と続いてきたローカルの魅力を後世に伝えるべく見出しと本文にきちんと反映されていて素晴らしい記事でした。https://thelocality.net/kurimajimamiki-hakkobunka/

副編集長賞(畠山)

女人禁制、4年ぶりの「御燈祭り」に密着!白装束に荒縄を胴に巻いた男達、「頼むで〜」の掛け声の意味は?【和歌山県新宮市】もとだてかづこさん

グランプリとのダブル受賞 話題性・社会性・普遍性・時事性のすべてのニュース性が含まれています。
写真のパワーが素晴らしいことと、もとだてさんがご自身の夫を取材しているという観点からおもしろいネタは身近にたくさんあるということを教えてくれている記事です。

副編集長賞(丸山)

「無音」で「風」を感じる、世界で唯一のツアーを目指して【沖縄県与那国町】笠原磨里子さん

「無音」で「風」を感じるという五感ですばらしさを感じさせる笠原さんの見出しが秀逸でした。与那国島で馬がいたからツアーを始めたという、田中さんのストーリーをうまく引き出し記事にしています。与那国島を訪れたいと思える記事でした。https://thelocality.net/muondekanjiru-tanpoporyu/

ベストスクール賞

200万円以上の支援がクラウドファンディングで集まる「畑がない農家」が目指すものとは?【秋田県能代市】川村忠寛さん

2位とのダブル受賞!「農家は畑があるもの」という概念を覆す見出しと、「放置柿」という社会問題を解決するニュース性を取材で引き出しているすばらしい記事でした。柿木さんの写真もインパクトがあってとてもいい!https://thelocality.net/kakky-hokugennokaki/

ベストジャーナリズム賞

がけ崩れ多数、車が「飛ぶ」道路、「被災地」から「観光の能登半島」へ。――「応急」ではない修理を早く!【石川県輪島市・羽咋市】

その場に行かないと見られないしわからないものを行って体験してレポートすることこそジャーナリズムである。それらがしっかり表現できている記事です。また記事を通して能登の復興がいち早く進むことを願います。https://thelocality.net/noto-dourofukkyuhayaku/

中野特別賞

【対談企画】「灯す」は「生きる」を見つめ直す。「ともしびプロジェクト」代表・杉浦恵一さん×ローカリティ!編集長・中野宏一 坂本友実さん

震災ボランティアを通じて「灯す」という行為を始めた杉浦さんとの対談。震災地である福島や気仙沼での経験を経て、葛藤しながらも「生きる」ということに対して真剣に向き合い、仏教や宗教的な視点を超えた普遍的なメッセージが読者に伝わってきます。生かされている者がどう生きるかという「追悼の形」としての「灯す」行為は、震災を忘れずに未来に向かうための希望として響く内容です。https://thelocality.net/tomoshibi_taidan/

ベストバズリ田口賞

秋田〜上野の往復1300kmを無料送迎の映画館【秋田県大館市】
森川淳元さん

数日のうちに数万の閲覧数となった、ローカリティ!の中で、今期一番「バズった」記事でした。往復1300kmの東京・上野〜秋田・大館間の無料送迎を行うといういい意味で狂気に満ちた企画は、驚きと話題性に富み、多くの読者にインパクトを与えました。https://thelocality.net/free-transportation-between-akita-and-ueno-at-onariza/

編集部天野賞

鹿野でゆっくりした時間を」83歳の決意、Cafe畦道 福田さんの思い【山口県周南市】亀谷忠史さん

「鹿野に帰ったとき、人の住んでいない生家の状況を見てどうにかしないと、と感じた」という83歳の福田さんの決意を丁寧に取材し記事にしています。訪れる人々に自然の中でのくつろぎの時間を提供しようという福田さんの感謝と思いが、鹿野の美しい風景とともに伝わる記事です。https://thelocality.net/determination-83yearsold/

地域や個人がさらに輝く新しい未来へ

今回の「ハツレポグランプリ2024」を通じて、ローカルの魅力とそれを支える人々の情熱が改めて浮き彫りになりました。地域の価値は、外から見ただけでは気づかない深い部分にこそあり、それを掘り下げて伝えることの重要性を実感するイベントでした。また、ニュース性や共感性、独自性といった視点を磨くことで、地域や個人がさらに新しい未来へと進んでいけることを感じさせてくれました。

今後も「ローカリティ!」は、こうした活動を全国へと発信し、地域と人をつなぐ架け橋としての役割を担っていきます。来年の「ハツレポグランプリ」でも、新たな驚きと感動をお届けできることを楽しみにしています。引き続きご注目いただければ幸いです!

10月22日ライブ配信の様子 https://www.youtube.com/live/opn4C3SFi3o?si=qSLLSMWiKDqcnqCX

皆様のご参加とご投票に心から感謝申し上げます。

ローカリティ!編集部

ローカリティ!編集部

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