沖縄県は2023年度、たくさんの「お宝=魅力」をもつ離島各所の事業者さんたちが、SNSなどの『デジタルツール』を利用してさらに魅力的な発信をしていけるように「沖縄県主催🌺価値を伝えて売りまくるためのデジバズ講座」という取り組みを行っています。この記事は、参加された事業者さんを対象に、「ローカリティ!」のレポーターがその輝く魅力を取材し執筆したものです。沖縄離島の魅力をご堪能ください。
池田冷凍食品は、宮古島にある食肉加工と食肉や魚などの卸販売をしている会社で、2024年で 50周年を迎えます。
牛の屠畜(とちく)から、骨抜き作業や冷凍においても高度な技術を有し、食肉加工をメインに、スーパー や飲食店などに卸販売をするほか、ハンバーグや焼肉用などに加工したものを一般消費者にも 販売するなど、質の高いおいしさを届け、地元に広く愛されています。
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おいしいと喜んでくれる人のために
池田冷凍食品では、宮古島の直売所で商品を販売しているので、商品を購入して食べたお客様の顔が見える距離で、商品に対する声がすぐに届きます。
「直売所に買いに来てくださるお客様から、商品のここが良かった、これはもう少しこうしたほうが いいなど、たくさんの意見を聞く機会があります。マイナスの声もすぐに改善につなげて、おいしいと喜んでいただける良い商品づくりをしています」池田冷凍食品で業務に従事している吉岡克美さんはそう話します。
池田冷凍食品が製造する数ある商品の中のひとつに「柔らかハンバーグ」があります。宮古島産和牛と沖縄県産豚をメインに、独自のハンバーグ黄金比率で食材の旨みを閉じ込めたハンバーグはそんなお客様の声を反映して作られています。
牛や豚を育てる農家さんのために
宮古島だけでなく沖縄離島周辺は畜産繁殖農家が多く、全国で名だたる和牛として育てられる子牛の出荷が盛んな場所です。
そんな特色のある地域で、屠畜から加工販売にまで関わる池田冷凍食品は、畜産農家ともつながりがあります。
「最近は畜産農家が減少傾向にあります。宮古島の素晴らしい環境で育つ牛が絶えてしまう可能性があるんです。これをブランドとして知名度を上げるなど、地元の農家さんと共に動き、底上げしていきたいです」と、自社だけではなく、農家も共に利益を上げられるように会社を上げて取り組みをはじめていると吉岡さんは話します。
喜んでくれる人のために
「池田冷凍食品は、商品の管理や業務の全てにおいて各部署が顔の見える距離で共有できるところがいいところです」
お客様の声、畜産農家さんの声も社内で共有して、拾い上げて形にできるのが強みだと吉岡さん。
「宮古島の人は恥ずかしがりやで、人見知りな方が多いのですが、その分皆さん実直。喜んでくれる方のために実直に頑張るんです」
畜産農家さんや、消費者の声を拾い上げておいしさに閉じ込め、宮古島に来たらコレ!とお土産になるような商品を作っていきたいと、笑顔で語る吉岡さんのその言葉からも宮古島の実直なお人柄を垣間見ることができました。