私が大好きだった住宅街の一本桜。倒木からもうすぐ1年。あの桜があった場所は今【宮城県仙台市】

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咲き乱れる仙台市宮城野区銀杏町(いちょうまち)にあった一本桜の最後の春(2023年4月5日撮影)

 桜の開花は予想よりも遅れたものの、今年も仙台でも桜が開花して徐々に北上しつつある桜前線。

 4月になれば桜の名所に限らず、所々で桜が開花して楽しむ人も多いであろう。日本人ならではの文化である。

 そこで、紹介したい桜がある。銀杏町にあった一本桜だ。2022年に紹介したハツレポ「閑静な住宅街に立つ謎の大樹」の続編として述べたい。

一本桜、最後の満開!

 ハツレポにて紹介した翌年の2023年の春、一本桜の開花を確かめるために銀杏町を再度訪れた。

 すると、満開の桜がお目見え。とても美しく咲き誇っていた。近くの住民、そして、市民たちにも親しまれていた。

 撮影した日は満開でいちばんの見頃でもあった。

程なくして突然の倒木

 ところが、そのわずか約2か月後、寿命だったのかその木は倒木してしまった。

 親しみのある一本桜だったために近くの住民や市民たちから惜しむ声がたくさん聞こえた。「本当にありがとう!お疲れ様!」と言う他ない。

2024年春。一本桜の跡地はいま

車線拡幅されずに一本桜の跡地は今もなお残る。(2024年3月7日撮影)

一本桜跡地付近は交通渋滞も絶えない。(2024年3月7日撮影)

一本桜の幹が今もなお残っていた。(2024年3月7日撮影)

一本桜の幹に近づいて撮影。(2024年3月7日撮影)

「また、桜が咲く日が来るのだろうか?」

「もう、銀杏町の一本桜は思い出になるのだろうか?」

 などと思いながら撮影を続けた。

本当に桜の木の命は儚(はかな)いものだと感じた。人間と同じく一生に一度の生涯である。

 でも、桜は日本中のどこかでまた咲き乱れる。咲いては散るの繰り返しである。また、どこかで桜との出会いはある。春は精いっぱい桜を楽しんでみよう。

渡邉貴裕

渡邉貴裕

宮城県仙台市

第3期ハツレポーター

宮城県生まれ。現在も宮城県仙台市に住んでいる根っからの宮城県民です。趣味は旅行と読書ですが、最近では仙台の街が好きでまち歩きも楽しんでいます。主に仙台を中心とした魅力を発信します。時には市外となる場合もありますので、何卒よろしくお願いします。

2 件のコメント

  1. 銀杏町の桜、仙台で一番好きでした。
    道路の拡幅の為に、切られると思っていましたが、自分で区切りをつけるかのように倒れてしまいました。
    元の家があった時も、自分の庭を桜鑑賞の為に開放して粋な方だと思っていましたが、桜も最後を悟って自分自身で倒れたように思います。
    30年間見てきましたが、お疲れ様でした。

    •  コメントありがとうございます!
       これは珍しいぐらい立派な桜でした。昨夏の突然の倒木によって昨年が最後の開花となったことは残念で仕方がありません。
       「本当にお疲れ様」としか言いようがありません。
       また、いつかどこかで桜との出会いを楽しみましょう!

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