〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜
湘南の海や、市街地を囲むような山、険しい切通(きりどお)しなどがある風光明媚な神奈川県鎌倉市に店を構える華正樓(かせいろう)鎌倉店。
旧華族の別荘を活用・改装した飲食店でとても贅沢な空気が感じられます。店舗周辺は鎌倉の大仏で有名な高徳院、レトロな雰囲気が人気の江ノ島電鉄と由比ヶ浜の絶景が楽しめるロケーションは、絶品の中華料理をさらにおいしくさせてくれます。
創業者・胡氏(こし)は、華正樓の前身である中華料理店・南蒲園(なんぽえん)で修行をし、横浜市の中華街で1939年に華正樓をオープンさせました。
ジューシーさのなかに香り高き具材が詰まる
看板メニューを詰め込んだ「肉まん・あんまん・焼売セット」の肉まんは、大人気の逸品です。手作りにこだわり、創業当時の味を80年以上守り続けています。ふわふわの皮でしっかりした歯ごたえの生地のなかに、ジューシーながらあっさりとした醤油ベースの上品な香りと旨味のある仕上がりです。適度に油の乗った豚肉と香り高いネギ、小刻みのタケノコ、細かな貝柱が、口の中でハーモニーを奏でます。あんまんは、じっくり煮込んだこしあんが美味です。焼売は、薄皮で巻いた歯ごたえのあるひき肉の深い味わいがたまりません。
伝統の味と雅な空間で至上のひとときを
鎌倉店の支配人であり料理長も担う中村章彦(なかむらあきひこ)さんは、「創業期の味を守り抜いています。いずれ、若いファンの方も増えていくと嬉しいです」と話します。鎌倉店で働くスタッフが増えたら、テイクアウトの本格化など、実現したいことがいくつもあるとのこと。華正樓では、定番の味を好む客層が多い面はありつつ、庭園や鎌倉の海を眺めながら食事ができる鎌倉店の良さをさらに生かし、次世代に味と店舗をしっかりつないでいくことも考えています。築80年以上の木造建物の風情、中華風の華やかさと日本風の落ち着きが共存する空間で、鎌倉店は今日も営業しています。