「鎌倉とニースに息づく情緒」を込めたヨーロッパ伝統菓子【神奈川県鎌倉市】

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〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜

「心がほっと温かくなる」ような、ヨーロッパ伝統菓子のお店「レ・ザンジュ」が神奈川県鎌倉市にあります。

「おいしさの奥に流れる情緒も感じて味わって欲しい」というお店の思いが、そう感じさせてくれるのかもしれません。例えば、旅行中にお菓子を食べてひと息つくとき。旅先の思い出を振り返りながら、その土地にある情緒的なものも一緒に味わっていると思うんです」

マーケティング本部 商品部部長の倉田圭一郎(くらた・けいいちろう)さんが和やかにお話くださいました。 

お店のコンセプトは「フランスの観光都市・ニース」。

ニースには店名の由来にもなっているコバルトブルーの”天使の湾”が美しく広がります。

温暖な気候、旧市街地や美術館・博物館めぐり、足を伸ばせばモナコ市街へ…。

ニースと鎌倉はよく似た風土や雰囲気を持っており、姉妹都市にもなっているほどです。

お店では、ニースと鎌倉という二つの都市の情景が浮かぶようなお菓子を、1982年の創業時から作り続けています。

口にするたびに、景色や思い出が立ちのぼるお菓子。

イメージしただけで、うっとりしてしまいますね。

“素材を生かす”とは時期によって変化する風味も大切にすること

「本来のおいしさ」にこだわるからこそ、食材も厳選しています。

「生菓子に使用する瀬戸内レモンの場合は、11~12月がグリーン。1~5月頃までは黄色く色づきます。時期によって色や風味が変わることもお客様にオープンにしています。収穫時期の始めから終りまでの変化も味わってもらえたら」と倉田部長は話します。

しかし、おいしさを追求する一方で現実的な問題も出てきます。

「農薬を全く使用しない原材料は理想的かもしれません。しかし、それを栽培するには生産者さんへの負担が大きくなり、生産量も限られます。そうなると農家さんも経営が難しくなる。だけど店側も原材料の品質にもこだわりたい。そういったことを最大限に考慮しながら長く続けていくことができるように原材料を選んでいます」

「レ・ザンジュ」さんのお菓子に関わる人みんなが笑顔になることを大切にし続けている思いに、感動せずにいられませんでした。

新旧を問わない包容力が鎌倉にある

「歴史、文化、若い人、老舗、今風のもの…。都心へのアクセスが良いものの、不便さが残る場所もある。そういった新旧を問わない包容力が鎌倉にはある。皆さまにぜひお越しいただきたいです」と倉田部長。

時間を超えて育まれてきた鎌倉の魅力。

その新旧の息吹はお菓子へと吹き込まれ、繊細な味わいとして表現されています。

大野佳子

大野佳子

大阪府高槻市

第6期ハツレポーター

生まれは福井、育ちは大阪。公務員、栄養士、農業、食品加工の遍歴あり。「農と食」のフィールドでセルフ人事異動(転職)を行ってきました。
現在は農業と福祉を連携させた商品づくりに取り組んでいます。「暮らし」に感動し、「科学」に挑戦し、「芸術」を愛して生きています。趣味はカフェ巡りと数学です!

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