市なのに人口3万人切り!ガチ田舎にたたずむ羽州の名城とは?!豊かな自然と温泉で栄えた歴史ある街のお城「上山城」【山形県上山市】

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山形県上山市は筆者が生まれ育った土地。だからこそ、当たり前の風景として見過ごしてしまうものがあります。私にとっても、地元・上山の象徴のような存在である「上山城郷土資料館」は、いつの間にか“見慣れた風景”の一つになっていました。


しかし、近年増えてきた観光客や地域の子どもたちの学びの場としての活用を目にするうちに、「本当はこの場所にどんな魅力があるのだろう?」と改めて関心がわき、今回、上山城郷土資料館の事務局長の横戸隆(よことたかし)さんに取材することにしました。

今、私たちがここ上山で生活を営み、この街並みが形づくられている背景には、長い歴史の積み重ねがあります。上山城は1982(昭和57)年に再建されましたが、その歴史は今から400年以上も前、戦国時代にさかのぼります。

当時、上山城(別名・月岡城)は、最上氏の最南端の城塞として築かれ、米沢の伊達氏や上杉氏との攻防の舞台となりました。このように、上山の町は古くから歴史的に重要な位置にあり、その歩みは脈々と今の私たちの暮らしへとつながっています。

現在の上山城は、そのたたずまい自体が魅力的であり、特に春には桜とお城の景観が美しく調和し、多くの人々を魅了しています。城の天守からは、蔵王連峰を一望でき、四季折々の自然の美しさを感じることができます。こうした風景は、訪れる外国人観光客にとっても大きな魅力となっており、上山城はこの地のシンボルとして、世代を超えて親しまれているのです。

このような歴史と景観を持つ上山を、これからもより良いかたちで未来につなげていくためには、過去の記録や資料をしっかりと残し、保存していくことが非常に重要です。そして、それらを次の世代を担う子どもたちや地域に暮らす皆さんに伝えていくことには、大きな価値があります。

長い歴史の上に成り立つ今の上山を守り、未来へと受け継いでいくためには、過去への敬意と継承の意識が欠かせません。私たち一人ひとりがその担い手であるという自覚を持ち、この町の歩みとともに暮らしていくことが大切なのです。

上山の魅力を訪れた方々や、地域の幅広い世代の方々に伝えていくために、観光事業に関わるさまざまな団体や観光協会、そして地元の明新館という高校など、若い世代のアイデアを活かしていきたいと考えています。そうした取り組みを前向きに取り入れていきたいと思います。

そして見つめ直してみると、そこには上山の魅力がぎゅっと詰まっていました。それが「上山城郷土資料館」。城下町の風情、豊かな温泉、美しい自然。そのすべてを一度に感じられるこの場所は、まさに上山の魅力を象徴する存在です。歴史や文化を伝える資料館でありながら、周囲の自然との調和も楽しめる、上山が誇る“羽州の名城”を訪れてみませんか?

濵田翔太さんの投稿

情報

上山城郷土資料館
住所:〒999-3154 山形県上山市元城内3-7
電話番号:023-673-3660
営業時間:9:00~17:15※毎週木曜日休館
価格:一般:大人・600円、高大学生・500円、小中学生・200円
団体:大人・550円、高大学生・450円、小中学生・100円
URL:http://kaminoyama-castle.info/

惺山高等学校&ローカリティ!スクール

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「ローカリティ!スクール」は、地元を愛する全国各地の学生さんと共に「その土地をふるさとと想う人の輪」を広げていくプロジェクトです。

今回は、山形県惺山高等学校クリエティブコース3年生のデジタルコミュニケーションの授業を「ローカリティ!」を運営するイーストタイムズが担当させていただき、ワークショップを実施しました。生徒の皆さん自身が、自分の一番好きな山形の「モノ・人・場所・体験」を自ら発掘、取材をし、記事制作を行いました。

その土地に、何か想いを持てば、
そこはあなたの大切なふるさとになります。

生徒さんのフレッシュな視点で綴られた、地元愛爆発の素敵な記事をご紹介します!

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