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ミッチェリーの紹介
ところで、湯沢市三関(みつせき)地区ではさくらんぼが有名ですが、ミッチェリーとは一体・・・??
湯沢翔北(しょうほく)高校では、湯沢市三関地区のさくらんぼを地熱で乾燥させ、ドライフルーツとして商品化しました。
その名もミッチェリー!!
この活動は、湯沢市役所から「廃棄されるさくらんぼに付加価値をつけることはできないか?」と相談されたことから始まったと聞いています。「ナポレオン」などの品種は「佐藤錦」などのメジャーな品種とは違い、以前はあまり流通せず廃棄されていたそうです。受粉であっても実をもがないと木が駄目になってしまうということで、何とかできないものかということでした。また、湯沢市としても地熱資源を有効活用したいと考えていたことから、さくらんぼのドライフルーツを開発してみてはとなったそうです。
また、この活動は湯沢翔北高校の生徒たちが、乾燥させるさくらんぼの収穫から一貫して全ての工程に携わります。さくらんぼで有名な三関地区の農家さんや地元農協に協力を仰ぎ、佐藤錦というメジャーブランドの受粉樹である「ナポレオン」などの品種を収穫します。その後、皆瀬(みなせ)地区にある地熱乾燥加工所で生徒が種取り→乾燥の加工を行います。最後に、乾燥したさくらんぼを密封し、ラベルや食品表示を貼り完成となります。収穫から販売まで全て生徒が担っています。
ミッチェリーの魅力とは?? 担当の先生のお話
これまでは商品化したミッチェリーを使用して、シフォンケーキに混ぜた「ミッチェリーシフォン」や「ミッチェリーゼリー」などもあったそうです。最近ではミッチェリーを使ったお酒「ミッチェリーサワーの素」を湯沢市の秋田県醗酵工業さんに開発してもらい3年目となります。
協力いただいている農家さんには「利活用してもらい感謝している」という声や「マンネリ化している部分もあるから新しい商品を開発してほしい」などと様々な声をいただくとともに、この活動を応援していただいたり、ミッチェリーがおいしくてファンになったという方もいたりします。つい先日、本校の教頭先生からそのような話をしていただきました。
おわりに
今回は、湯沢翔北高校を取材先に設定しましたが、高校生が地元の魅力を商品というかたちにして、発信していることにとても感動しました。私たち、翔北生はこれからも活躍の幅を広げていきます。
福田宇瑠さんの投稿