長崎県佐世保市「三川内(みかわち)の里」は、約400年の伝統を誇る三川内焼のふるさと。陶石を産出する山々や清らかな河川など、豊かな自然に囲まれ、陶磁器作りの歴史が息づいています。登窯跡やトンバイ塀、やきものを運んだ馬車道など、昔ながらの風景が広がり、歩くだけで日本の原風景に触れられます。歴史と伝統が息づくこの里で、三川内焼の魅力を感じるコースを体験してみませんか?
目次
三川内の歴史が学べ、絵付けや透かし彫りの体験も
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まずは、「三川内焼美術館」へ。現代の作品を窯元別に展示してあるほか、三川内の歴史がわかりやすく年代ごとに展示されていて、一見の価値あり!しかも、入場無料です。また、絵付けや透かし彫りの体験も行われていますよ。
お土産選びも迷うほど、銘菓や特産品の品揃えが豊富
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三川内焼美術館のすぐ隣にある佐世保の物産品・農産品を販売している「させぼ四季彩館」さんへ。佐世保の銘菓や特産品が所狭しと並べられていて、お土産選びにぴったり。
また、地元で取れた新鮮な野菜や果物も販売されていますよ。
繊細な作品の数々が、息をのむほどに美しい「嘉久房窯」
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早速、三川内の皿山(陶磁器の生産地)へ向かいましょう。まずは「嘉久房窯(かくしょうがま)」へ。こちらにはギャラリーがあり、その技術の高さを目の当たりにできます。特に、人形の首が回り舌を出す仕掛けの郷土玩具はものすごく技術がいるもので、かつての平戸藩が三川内焼の陶工に作らせた逸品とのこと。
オーナー収集の三川内焼コレクションは必見
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三川内山公園のすぐそばにある「三川内焼」の歴史とその技の魅力を伝える「ギャラリーさるのあしあと」。ここのオーナーさんが独自に収集した「三川内焼」のコレクションはすごい!また、一部購入することもできます。
レンガの風合いが素敵。三川内皿山のシンボル
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トンバイとは、登り窯を築く時にレンガ状に粘土を積み上げたもの。この独特の美しい風合いのトンバイと、使い捨ての窯道具を赤土で固めて作った堀で、三川内皿山のシンボルとなっています。
御用窯自体の伝統や技術を受け継ぐ「平戸松山窯」
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平戸松山窯(ひらどしょうざんがま)には作品が展示されているほか、絵付けなど創作している作業風景を間近に見ることができるギャラリーも併設されています。その繊細な作業にじっと見入ってしまいます。そしてその技術の高さに感心します。ぜひ創作作業の見学をおすすめします!
情報
三川内焼美術館
【住所】長崎県佐世保市三川内本町343
【電話】0956-30-8080
【営業時間】9:00~17:00
【休館日】12月29日~1月3日
【入館料】無料
させぼ 四季彩館
【住所】長崎県佐世保市三川内本町289-1
【電話】0956-30-7744
【営業時間】9:00~18:00【休館日】年末年始(12月31日~1月3日)
嘉久房窯
【住所】長崎県佐世保市三川内町689
【電話】0956-30-8765
【受付時間】9:00~17:00
【休日】土・日曜・祝日
https://kakusho-kiln.jp
ギャラリーさるのあしあと
【住所】長崎県佐世保市三川内町689
【電話】0956-30-7722
【営業時間】10:00~15:00
【休日】火・水・木曜
【instagram】https://www.instagram.com/sarunoashiato/?hl=ja
平戸松山窯
【住所】長崎県佐世保市三川内町901
【電話】0956-30-7734
【営業時間】9:00~17:00
https://hiradoshouzan.com
使用写真はすべて佐世保観光コンベンション協会より提供。
(松尾麻美さんの投稿)