〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜
「母の味を大事にしていきたい」と話すのは「中村うに商店」の2代目、中村勝己(なかむら・かつみ)さん。
「中村うに商店」は、山口県山陽小野田市でウニを加工した商品の生産・販売を行い、1975年の創業から多くの人に愛されています。
勝己さんに「中村うに商店」が長年支持され続ける理由について伺うと、そこには大事にしている「母の味」へのこだわりがありました。
「親孝行のつもりだった」、母の味を引き継ぐことを決意
「もともと、母は山口県北部の海沿いの町の出身で、幼いころからよくウニをとっていたそうです。結婚を機に宇部市に引っ越し、父とともにウニの加工をはじめました」と、勝己さんは創業の背景について話します。
「母はよくしゃべる人で、どこに行っても人気者でした」と、勝己さんが話すように、君江さんを目当てにお客さんがやってくるほどの人気ぶりだったそうです。
その後、店が忙しくなると、当時、民間企業でサラリーマンとして働いていた息子の勝己さんが会社を辞め、君江さんからウニの加工を学ぶようになりました。「当時は親孝行のつもりだったんだと思います」と、勝己さんは照れくさそうに話してくれました。
現在は、2代目として勝己さんが「中村うに商店」を引き継ぎ、君江さん直伝の「母の味」にこだわり、ウニの加工品の生産・販売を行っています。
低アルコール分で食べやすい「中村うに商店」のウニ
「中村うに商店」のウニについて「塩加減がちょうど良くアルコール分が少ないのが特長です。独特の臭みも少ないので、初めての方でも食べやすいと思います」と、勝己さんは語ります。
ウニの加工品の多くは、長期保存をするためにアルコールを加えるそうですが、「中村うに商店」では、できるだけアルコールの量を少なくしています。低アルコールで長期保存ができる商品をつくるためには技術が必要で、君江さん直伝の方法を引き継いでいるからこそ、実現できるそうです。
筆者は、勝己さんが母の技術を引き継ぎ、「母の味」を守るこだわりをとても感じました。
「中村うに商店」一押しの商品は、「粒うに」。一番オーソドックスで食べやすい商品だそうです。
勝己さんにおすすめの食べ方を聞くと、「ほかほかご飯にのせて食べるのが一番」と答えてくれました。それを聞くだけで、よだれがでそうですね。
ぜひ、「中村うに商店」の商品を、ご自宅で楽しんでみてください。