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■誰でも知っている「あの曲」が!?
今度の週末はどこに行こうかな、とお悩みの方はいませんか?そんな方にお勧めしたいのが「メロディーロード」。これは車を一定の速度で走らせるとメロディーが流れてくる仕組みになっている道路で、全国に38か所あります(2024年現在)
そこで、今回はこのメロディーロードのうち東北地方でただひとつ、福島県奥会津地域にある「メロディーロード」をご紹介します。
■東北地方唯一のメロディーロードは「奥会津シンフォニーロード」
このメロディーロードがある金山町は新潟との県境にある自然豊かな人口約2000人の町。新潟県から福島県会津若松市にまで伸びる国道252号のうち、同町水沼地区にある長さ278mの部分がメロディーロードになっています。
■道路が奏でる「メロディーロード」とはどんな仕組み?
メロディーロードは路面に一定間隔で溝を掘り、地面とタイヤの摩擦音を意図的に発生させることで音楽のように聞こえるように仕組みになっています。溝の間隔で音階を、溝の幅は音の強弱(音量)を、また、溝の数は曲の長さによって計算されて施工されているのだそう。
■道路からあのジブリ映画のメロディーが聞こえてくる!
金山町のメロディーロードは東北地方でただ1か所で、日本最大のブナ林で知られる奥会津・只見の絶景とともに、時速50kmで走行するとジブリ映画「耳をすませば」でおなじみの「カントリー・ロード」が流れます。
場所は国道252号線を会津若松から只見方面へ向かっていき、JR早戸(はやと)駅のすぐ近く。(ただし、逆車線は普通の道路なので聞くことはできません)。JR只見線沿いにある道路で、タイミングがよければ電車と並走しながら聞くこともできちゃいます。
冬は積雪が多い地域なので、路面が雪に覆われていると聞けません。聞くなら無雪期がチャンスです。
では、実際の音楽を聞いてみましょう!
■安全運転で快適ドライブ!
メロディロードを設置している福島県によると、音楽として聞こえること以外にも、ドライバーにリズムを意識させることによる速度抑制、溝自体の路面排水性・凍結抑制機能、眠気防止など、さまざまな安全対策につながると言います。 通行する際は、安全運転につとめるだけでなく、正しい音階で聞けるように一定の速度を守って通ってくださいね。
奥会津シンフォニーロードはこちら
【参考】
ふくしまインフラツーリズム(福島県土木部)
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/infra/symphony-road.html