99%の住民がいなくなった村に3000本のサクラサク【福島県飯舘村】

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▲里山を彩る3000本のソメイヨシノ

東京から新幹線とバスを乗り継ぐこと約3時間。福島県飯舘(いいたて)村に約3000本の桜が咲き誇る「三千本の復興桜」と呼ばれる桜並木がある。この桜は、元養蚕農家の夫婦が自宅の桑畑に桜の苗木を植えたのをきっかけに、20年近くかけて植樹してきたものだ。

▲写真提供:公益財団法人 福島県観光物産交流協会

当初は村に活気をもたらしたいという思いから始まった植樹だったが2011年、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故による避難指示で中断を余儀なくされた。しかし、避難指示後も、夫妻は避難先から自宅に通い、桜の世話を続ける。

6年後の2017年。避難指示解除とともに植樹を再開。今ではソメイヨシノやオオヤマザクラなど約3000本の桜が咲き誇り、山里を薄紅色の空間に染め上げるまでになった。

▲写真提供:公益財団法人 福島県観光物産交流協会

震災後、飯舘村の人口は約1400人まで回復したが、桜はその倍以上の3000本。桜は村の復興を力強く後押しし、訪れる人々に希望を与え、未来への生きる活力を与えてくれている。

▲人と自然が共生する未来へ

「三千本の復興桜」は、単なる桜並木ではない。そこには、村の歴史、人々の思い、そして復興を見つめてきた願いが込められている。

飯舘村の「復興3000本の桜」。美しい桜並木を眺めれば、きっと心が癒され、前向きな気持ちになれることだろう。

 参考資料:公益社団法人 福島相双復興推進機構

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昆愛

昆愛

福島県郡山市

第4期ハツレポーター

埼玉県川越市出身。前住地は山形県鶴岡市。会社員のかたわら、地域資源の掘り起こしとその魅力発信活動に取り組む。2023年、「誰もいなくなった町。でも、ここはふるさと~原子力発電所と共存するコミュニティで“記憶”と“記録”について考える【福島県双葉郡富岡町】」で本サイトのベスト・ジャーナリズム賞を2年連続受賞、また、天文活動の報告・交流等を目的としたシンポジウムでの発表「東日本大震災における津波で被災した月待塔の追跡調査について」で渡部潤一奨励賞受賞。

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