長崎県の離島、対馬の玄関口厳原(いずはら)エリアに、宿坊「西山寺(せいざんじ)」があります。由緒正しき寺での宿泊、早朝の坐禅体験や丁寧に作られた朝食が人気です。2023年夏、対馬へ訪れた際に西山寺に宿泊してきました。
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奈良時代に発祥した由緒正しき西山寺
西山寺の発祥は古く、聖武天皇が全国六六箇所に国分寺を創建したことから始まります。対馬臨済宗の中本山であり、日朝交渉の窓口として明治維新まで大きな役割を果たしてきました。現在も寺としての役割はもちろん、宿坊施設としても人気で、多くの方がここ西山寺を訪れます。
時間厳守!早朝6時からの坐禅体験
所用で対馬へ訪れた際に、西山寺に宿泊した筆者。オプションで参加自由の坐禅体験に申し込みました。ただ、宿泊日は朝から、上対馬から厳原までの約3時間のバス移動に加え、夕飯は仕事仲間との懇親会と、早朝6時に起きられるかどうか少し不安でした。
「集合時間は10分前の5時50分です」とご住職から伝えられた際に、「起きられたらで良いですか」と聞いてみると「いえ、申し込んだ場合は参加してください」と。なるほど、生半可な気持ちで参加してみようと思っていた自分が恥ずかしくなると同時に、「これは修行なのだ」と気持ちを新たに、「申し込ませてください」と参加を決断しました。懇親会を早々に切り上げ、早朝の坐禅体験に挑んだ筆者でありました。
何とか5時半に起床し、身支度を整え集合場所のロビーへ。この日は筆者と女性1名が参加。坐禅堂へ移動し、姿勢や手の位置、心得などの説明を受け、坐禅スタート。約20分間でしたが、途中寝てしまっていたのかと思うほど、あっという間に坐禅体験は終了。心がスーッと落ち着いたような不思議な感覚になりました。
坐禅の後は朝食
筆者は普段は小さな茶碗一杯のごはんと味噌汁のみの質素な朝食ですが、数種類の和食のおかずと大きめの茶碗のごはんも完食!坐禅体験で心がすっきりしたことで、おなかも空いていたようです。
写真はすべて2023年8月25日筆者撮影
「西山寺」
公式ホームページ https://www.seizanji.com/