「お金のリアル」を発表し合う。世界一面白い決算報告会(前編)【東京都足立区】 

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突然ですが「決算報告会」と聞いてどんなイメージを持ちますか?

 大きな会社が株主と報道関係者を立派な会場に集めてその年の収益を発表して、利益が少ないと社長を交代させられて、赤字を出したらニュースにされて…(※私、高橋かずひろの考えるイメージです)。

株を持っているか社長になるか報道関係者にならないと縁がなさそうな決算報告会ですが、今回そんな決算報告のハードルを下げるイベントが東京都足立区のコミュニティスペース「あやセンターぐるぐる」で開かれました。その、世界一面白い決算報告会のようすを前編と後編でお伝えします。

司会兼発表者のカズキタ(高野一樹)さん

お客さんも決算報告ができるようになることが今回のゴールです。
ここで衝撃の事実が明かされます。
ほとんどの中小企業では決算が報告されていないようです。

主な理由は

・めんどくさい
・公表するのにお金がかかる
・(黒字でも赤字でも)バレたくない

それでも決算報告会をするにはちょっとした理由がありまして、、
ちょっとばかりカズキタさんが何者であるかの活動を説明させてください。

カズキタさんは三軒茶屋に存在した巨大シェアハウス「モテアマス三軒茶屋」を作った人として有名なのですが、シェアハウスを作ろうとした理由は「友達と一緒に過ごす時間を増やすため」でした。

生活の時間以外にも友達と一緒に仕事をすれば人生の充実度がもっと上がる。
友達と一緒に仕事をするために「合同会社モテアソブ三軒茶屋」を作りました。

友達から仕事を受注して別の友達に仕事を発注することを繰り返しているうちにいつの間にか「友達経済圏」が作られていました。

シェアハウスの「モテアマス三軒茶屋」は去年の10月に終了(モテアマス語では爆破)しましたが会社は存続しています。

みんなで会計状況を公開すればお互いに分かり合って友達になれる、「友達経済圏」をもっと充実させるために決算報告会をやることになりました。

 今回はそんな「友達経済圏」作りのために友達同士で決算報告してお互いに分かり合う会が開かれました。

モテアソブ三軒茶屋

冒頭のカズキタさんが起業した会社です。肝心の決算から見ていきましょう。

過去最高の203万円の赤字が発生!!

個別に見ると、
売り上げは1270万円(前年度比12.45%増)で前年度よりもアップしたものの、
販売管理費も1468万円(前年度比31.92%増)と、それ以上にアップしたようです。

売り上げ別に事業内容を見ると一番の売り上げを出しているクリエイティブ事業部は主にWEB制作やパッケージ・フライヤーデザインを請け負っています。

友人から仕事を依頼する人を紹介してもらったり、クラウドファンディングのプロデュースをした事業が成長して、ブランディングやサイトの制作を依頼してもらう形で取引先と共に成長しています。

クリエイティブ事業やプロデュース事業以外にも、オープンチャットでモテアマスの住民になれるオンラインサロン「モテアマスファッション住民」の運営をしたり、クラウドファンディングの支援金や、敷地に電動マイクロモビリティLUUPの発着場を置いたり、有料noteを売ったり、物販をしたりと事業内容は多岐にわたります。

支出の方を見ると

 

一番多いのが外注費、もともと友達から友達に仕事を回すために作った会社なので帳簿上では経費ですが、モテアソブにとっては成果の指標になっています。

他にもフリーペーパーやWEBサイト制作による広告宣伝費や、仕事を発注する友達とチームビルディングを目的とした合宿を行ったりしたことによる旅費交通費や交際費も大幅に伸びています。

赤字に対する考え方

 

赤字をこれから会社を大きくするための友達への投資として考えています。実際にモテアソブと仕事をした人の中には「人生を変えてくれた」と感じている人もいて、仕事の発注先、受注先共に満足度が非常に高いです。

赤字脱却の方針として仕事ができる人を増やすためにスキルを教える仕組みを作ったり、過去に立ち上げた自社事業の収益化や売却を考えています。

高橋かずひろ

はい、私の番です。今回は発表者兼ハツレポーターをしています。経営している(一冊目の本を作成中)ひとり出版社「流転出版」の決算を報告します。

人生初の確定申告をした去年の3月からプレゼンを作った11月までをまとめています。

創業一冊目のモテアマス三軒茶屋のコミュニティ作りの本の制作に追われた一年になりました。初めての作業の連続で思ったより時間がかかりました。

出版社としては売り出している本がないので売り上げはゼロ。

支出は出版社として絶対必要なISBN(本の後ろに印刷されている識別番号)の登録料とクラウドファンディングの勉強のために買った本、モテアマスで発行したフリーペーパーの広告費と新拠点アーバンジャングルの一日店長権、すべて合わせて60880円になりました。

書店で販売予定の紙の本を作っているので、これからたくさんのお金がかかっていきますが、費用が確定しているものを集計しました。

これからやりたい事は完成したモテアマス本の出版記念クラウドファンディングをしたり、本との出会いの場を増やしていくPR活動をしていく予定です。

後編につづく!

高橋かずひろ

高橋かずひろ

東京大田区在住。ハウスダスト所属のフリー素材モデル。
そんな変なことを良く知ってるね、とよく言われる。変わったモノ、場所、イベントを気が付いたら見つけている。
変わった食べ物をレポートする謎フード公安委員会の会員もやっている。

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