前編はこちら→【日本で唯一!】高速道路を止めてサイクリング! 「サイクリングしまなみ2022」で100km走ってきまし た! (前編)
目次
■エイドステーション
私が走ったコースでは、途中3カ所のエイドステーションがありました。
マラソンとかはしないので、人生初のエイドステーションです。
驚いたことに飲み物とか食べ物とかを配ってくれているではありませんか。
最高ですね。
▼愛媛県と広島県の県境にある「多々羅大橋」。
この橋を越えたらようやく最初のエイドステーションです。
▼10:55 最初のエイドステーション「瀬戸田PA(パーキングエリア)」。
8:57にスタートしたので、約2時間休憩なしで走ってきました。
久しぶりのサイクリングでお尻がめちゃくちゃ痛いこともあり、少しゆっくり休憩したかったのですが、ほかのコースを走る人たちもたくさんいてごった返していたので、配っていたスポーツドリンクを牛飲し、すぐに出発。
▼11:20 二つ目のエイドステーション「瀬戸田サンセットビーチ」。
コースの都合上仕方ないとはいえ、2時間走った後、次のエイドステーションまで30分で着くという、なかなかのバランスの悪さ。
▼「いい天気の中サイクリングしてサイコーだぜ!」
といいたいところですが、この日はまぁまぁ風が強くて、自転車をこぐのが大変でした。
▼ここでは、もみじ饅頭やレモンケーキなどを配ってくれていました。
このレモンケーキがおいしかったので、まだもらっていないフリをして、もう一回列に並んでやろうかと悩みましたが、ギリギリのところで踏みとどまりました。
もう少しで、50代にしてレモンケーキ欲しさに「初めてもらいにきた人」というプチ演技をするところでした。
あぶないあぶない。
一回休むと動きたくなくなりますが、仕方がないので再出発です。
ここから40分ほど走り、愛媛県上島町の「ゆめしま海道」の岩城島へフェリーで渡ります。
▼自転車渋滞のフェリー。
お腹が空いていたこともあり、食事のことばかり考えながら自転車をこぎ、最後のエイドステーションの「岩城港」に到着。
ここでは、食事が提供される予定です。
これまで相当のカロリーを消費しているので、食事が楽しみでたまりません。
あーお腹空いた。
▼「きっと島の最高にうまい物が出てくるに違いない!」
とスキップをしながら列に並んで、いただいたのはタマゴと岩城島の名産レモンポークの豚肉が入ったホットドッグでした。
いや、おいしいですよ。
そして島の皆さんのおもてなしの心は伝わりましたよ。
でもね、期待とはちょっと違ったのですよ・・・。
ホットドッグなのに冷めてたし・・・。
■風除けを実践
一人で参加したので、食事を摂ると孤独で特にすることがない まだ先は長いので、先を急ぎます。
この後は、岩城島を半周し、次の生名島(いきなじま)を一周しなければなりません。
明らかにスタート直後よりスピードは落ちています。
しかし私には奥の手があるのですよ。
こんなこともあろうかと、実は事前にアニメ「弱虫ペダル」を最新話まで、しっかりと観てきたのです。
アニメでは、「前を走る人の後ろにピッタリ付けば、風の抵抗が減って楽に走れる」と何度も出てきます。
もう気持ち悪がられようが、少しでも楽に走れるなら良いや、と開き直り、思い切って前を走る人にピタッとくっ付いて走ってみました。
結果は・・・。
「思ったほど楽じゃない」
でした。
チッ!
これはきっと、もっとスピードが出ていないと恩恵は受けられないということか・・・。
そして、勝手に知らない人の後ろにピタッと付くのは、相手が急ブレーキをかけると危険ですし、そもそもマナーが良くなさそうです。
■ゴール!
令和4年3月に開通したばかりの「岩城橋」を渡り生名島へ。
岩城橋は、今回初めて渡るので楽しみにしていたのですが、想像以上に山なりの橋で、めちゃ坂がキツかったです。
岩城橋め。
▼写真は、橋の坂を上り切ったところの風景。
ぜひ皆さんにも瀬戸内の美しい風景を見ていただきたい、というのはもちろんウソで、写真を撮りながら休んだだけです。
そして、最後の難関、生名島一周です。
細かいアップダウンが続き、心が折れそうになります。
「美しい風景の中をサイクリング」
という飴と
「疲労とお尻の激痛」
という鞭にクラクラしながら走り続けて、ついにゴールの弓削島(ゆげしま)へ着きました。
▼そして、ようやくゴールの弓削港に到着!
ギリ14時前に到着できました。
ちょうど100km。
ちなみに表示されたカロリーは、1.936kcal。
こんなにがんばっても2,000kcalも消費できず。痩せるのって大変。
▼なんと一時間ちょい前にホットドッグを食べたばかりなのに、また食料を支給してもらいました。
お腹は減っていなかったのですが、消費したカロリーを取り戻すべく揚げ物、鯛めしを完食。おいしかったです。
さっきは「期待と違う」とか言って、すみませんでした。
■応援について
サイクリング中の「応援」が、ずっと気になりながら走っていました。
高速道路ではスタッフやボランティアの方が、
「がんばってくださーい!」
「ファイトーッ!」
など、笑顔で応援をしてくれます。
ほぼ全員が声を出して応援してくれていたので、きっと
「誰彼構わず、声をだして応援しましょう!」
と決められているのでしょう。
スタッフの中には、純粋に応援してくれている雰囲気の方から、明らかに事務的に応援している人までいて、なかなか面白かったです。
とはいえ、応援してくれているのに無視する訳にもいかないので、逐一
「ありがとうございまーす」
と返事をしたり、会釈をしながら走ることになります。
特に高速道路上には、たくさんのスタッフがいたので、走っている最中は、マシンのように会釈をし続けることになります。
そして、高速道路を降りて一般道を走っていると、スタッフだけでなく、地元の島民の方が旗を振って応援してくれているのです。
こちらは、「何となく暇だから応援している」タイプと、「本気で応援している」タイプがいらっしゃいました。
特に後者は、本当に一生懸命応援してくれているのです。
本当にですね、ビックリするぐらい大声で応援してくれるのですよ。
これには、ちょっと感動しました。
「見知らぬ人から、突然大声で応援される」
という経験は、私の人生であまりなかったと思います。
まして、何かのチームとかじゃなくて、私個人に向けてなのです。
ちょっと調子に乗って、笑顔で手なんか振ったりして応援に応えていたのですが、
「もしかしたらこの人達は、僕がガチの自転車の選手か何かと勘違いしているのではないか?」
と思い至りました。
で、あるならば、この渾身の応援にもうなずけます。
ということは、よかれと思って手を振って愛想を振りまいていた私は、
「あの選手は、薄笑いで手なんか振ってダメだね。 どうりでほかの選手より遅いわけだわ」
と呆れられたことでしょう。
それにしても。
応援してくれてた人たちは、私がちゃんとした選手などではなく、およそ一年振りのロードバイクで、痛むお尻をかばいながら乗っているただのビギナー、だとは思いもよらなかったでしょう。
どうもすみませんでした。
ということで、人生初のサイクルイベントはしんどかったですが、達成感もあり、とても楽しかったです。
「サイクリングしまなみ」は、2年に1度開催されるそうなので、興味のある方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
▼ゴール後の弓削島にて。
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