人気観光地の箱根町で唯一の醸造所「GORA BREWERY」

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都心からもアクセスが良く、温泉・自然・芸術が楽しめる神奈川県の箱根町。全国から観光客が押し寄せる人気の観光地です。

今回、箱根町で唯一のクラフトビールの醸造所「GORA BREWERY(ゴウラブリュワリー)」の取材のため、箱根町の強羅(ごうら)を訪れました。箱根湯本からの8.9kmの道のりを約40分かけて山間をスイッチバックをしながら駆け上がる箱根登山鉄道に乗車し、強羅駅に到着です。

駅から急坂を休み休み登り、箱根強羅公園の入り口を通り過ぎてしばらく行くと、赤い建物が目に飛び込んできます。世界的に有名な日本人シェフであるNOBU(ノブ)こと松久信幸(まつひさ・のぶゆき)さんがプロデュースし、国際建築賞「リーフ賞」受賞者の中村拓志(なかむら・ひろし)さんが建築設計を手掛けたブルワリーレストラン「GORA BREWERY & GRILL(ゴウラブリュワリー&グリル)」です。

取材に応じてくれた醸造技師の横野高明(よこの・たかあき)さんは、レストラン内をはじめ、タンクのある醸造所の中や、姉妹店のPUB STOP(バー&ギフトショップ)にも案内してくれました。

 

醸造所立ち上げ初年度に国際的なコンペティションで金賞を受賞

「GORA BREWERY&GRILL」が醸造所を立ち上げ、ビール造りを始めたのが2018年1月。驚いたことに、その年の夏に行われた、日本地ビール協会主催の「インターナショナル・ビアカップ2018」において、「GORA BREWERY」の定番ビールの1つである「HAKONE KOHAKU(ハコネコハク)」がBelgian-Style Witbier部門で金賞受賞という快挙を成し遂げました。

このコンペティションには、国内外193の醸造所が参加し、そのうち100の醸造所が海外からの参加だったそうで、醸造所立ち上げ初年度から国際的に高い評価を得た形になります。その後も、2020年「HAZY JUICEヘイジージュース)」の銀賞や、2021年「MIDNIGHT SAISON(ミッドナイトセゾン)」の銀賞など、同コンペティションで継続的に賞を受賞しています。

 

醸造技術0からでも質の高いビール造りができる理由

この国際的に評価の高いビールを生み出した醸造技師が、元々は醸造技術も経験も無かったという事実にさらに驚きました。

当時、醸造所立ち上げを行ったのが、柏田竜也(かしわだ・たつや)さんと横野さん。どちらも料理人で醸造技術は全く無かったのだそうです。

GORA BREWERYのオープンにあたり、徳島県上勝(かみかつ)町にある「RISE & WIN Brewing Co.(ライズアンドウィンブルーイングカンパニー)」という醸造所で醸造技術の研修を積みましたが、未経験での醸造所立ち上げは、毎日が試行錯誤の連続だったそうです。

醸造技術0からでも質の高いビールを造れる理由は何だったのでしょうか?

それは、「ものづくりのマインドだと思います」と話す横野さん。

横野さんいわく、「元々、料理というものづくりのベースがあるからビール醸造もうまくいく」のだそうです。例えば、醸造過程で発生するビール有害菌の対策のために、醸造タンクを含めた地道な殺菌、洗浄が重要になってくるのですが、料理をするときの調理器具のメンテナンスなども意識すべきポイントは似ているんだとか。また、材料の分量調整や味見なども、料理を作るのと同じ感覚で取り組めたのも質の高いビールが造れた要因だったそうです。

 

箱根を観光地としてさらに盛り上げるきっかけにしたい

ふるぽの返礼品は、人気の定番ビール3種の詰め合わせです。料理人の醸造技師が手掛けた「GORA BREWERY」のビールは、料理とペアリングするとより一層楽しめるのが特徴です。

「HAKONE KOHAKU」はピクルスやセビーチェなど、酸味のあるライトな料理と、そして「RISING SUN(ライジングサン) IPA」は、揚げ物やお肉料理とペアリングすると良いそうです。一方で、「HAZY JUICE」は、ジュースというニュアンスで造られていることもあり、単体で飲んでも楽しめるそうです。

「GORA BREWERYのビールをもっと広く知ってもらい、箱根を観光地としてさらに盛り上げるきっかけにしたい」そう横野さんは語ります。

クラフトビールの醸造所がある町は、ビール愛好家の1人として、とても魅力的です。遠方の方はなかなか訪れるのは難しいかもしれませんが、まずは当サイトで詰め合わせビールを入手し、箱根の雄大な自然や温泉、芸術などに思いを馳せながら、自宅の料理とペアリングして楽しんでみてください。

栗田宏昭

栗田宏昭

ローカリティ管理者

第1期ハツレポーター / 神奈川県平塚市

全米住みたいまちNo.1に選ばれた「ポートランド」で「コミュニティ開発」を学び、「ローカル」の重要性を叩き込まれた。地元の神奈川県平塚市でローカル市民メディア「平塚市民プレス」の立ち上げ経験があり、第二の故郷であるポートランドのカルチャーをクラフトビールと一緒にサブスクパッケージ販売する「桜泥棒BEER」を準備中。

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