生まれ育った土地から、あらゆるきっかけで故郷を離れることは誰の人生の選択肢でもあります。
でもふと思い出すのは、こどもの頃に夢中になって遊んだ場所の景色、聞こえてくる音、歩く街や近所のせまい路地、お母さんやおばあちゃんの作るご飯。
そんな方も多いのではないでしょうか?
原点の味を、今暮らす場所のみなさんへ届ける「とよちゃん食堂」。沖縄県宮古島で生まれ育ったとよちゃんこと安藤とよさんと、娘の南裕美子さんが母娘の夢を抱えて、西荻窪にあるお店を間借りして、宮古島の味を振る舞っています。
16歳で宮古島から上京し、看護師として勤め上げた、とよちゃんの島への愛はロゴからも伝わります。店主とよちゃんが描かれたロゴイラストは紅型染めの着物に花笠をかぶり、手には”さたぱんぴん”を持っています。
“さたぱんぴん”の”さた”は砂糖、”ぱんぴん”が揚げたものという意味で、サーターアンダギーのことです。
安藤さんは「若い頃から自分でお店をやりたい、という思いがあったので叶えられて嬉しい。おばぁと一緒に揚げていたさたぱんびんを思い出しながら、一生懸命お作りしています。
みなさんが苦手だったゴーヤや、食べたことのないパパイヤを、おいしいおいしいと残さず食べてくれることに、とてもやり甲斐を感じます。たんでぃがーたんでぃ(宮古島の方言でありがとう)」
とよちゃんの愛が詰まった、週に一度の宮古島の味を、味わいに行ってみてはいかがでしょうか?
(写真はとよちゃん食堂様 撮影・提供)
情報
とよちゃん食堂
住所:東京都杉並区善福寺1-2-22
営業時間:毎週火曜日11:00〜17:00
@toyochan_shokudou