グロい見た目が大変身! ほろほろじんわり、おふくろの味【秋田県大仙市】

1 min 449 views

私がお正月に作るもの!
といえば、母もババ(祖母)も作っていた「生タラの子のでんぶ」。

「タラの子」と言っても、どこのスーパーでも売っているピンクのアレではない。アレはスケトウダラの卵。タラの子とは、マダラの卵。なかなかのグロさ。

(写真)スーパーで買ってきた生たらの子

そして「でんぶ」とは、きんぴらごぼうを指す。「田夫(でんぷ)」と呼ばれる田んぼ仕事をする人が、泥で汚れた茶色っぽい色合いが由来だと、とあるインターネットのサイトで見つけたけれど、「きんぴら」との関係はよくわからない。とにかく、昭和4年生まれの私のババは、きんぴらごぼうを「でんぶ」と呼んでいた。

本題の「生タラの子のでんぶ」というのは、でんぶを作って、仕上げにタラの子を投入してグツグツさせたもの。タラの子のほろほろした食感と深い味わいのでんぶだ。

まずは、でんぶを作る。かまぼこや糸こんにゃく、レンコンなどを入れると、いろいろな食感と味が楽しめて良い。味付けはもちろん秋田県民なら誰でも知ってる「味どうらく」。あとは酒、みりんなどをお好みで。

生タラの子をわしづかみにしてしごく! たまごに火が通るまでグツグツしたら出来上がり!

(写真)秋田県民の味
(写真)「でんぶ」にタラの子を加える

炊き立てのご飯のおかずによし、日本酒のあてによし。大量に作ったけど、コロナ禍で誰も我が家に来れないから、半分は冷凍して、とりあえず一杯やろう。もちろん日本酒で。うぃ〜🍶

※マダラのオスの白子は「ダダミ」という。新鮮なものは刺身で。天ぷら、煮込みなど、臭みなく、クリーミーな味わいで絶品だ。食べる機会があったら、レポートしますね。乞うご期待😙

天野崇子

天野崇子

秋田県大仙市

編集部編集記者

第1期ハツレポーター/1968年秋田県生まれ。東京の人と東京で結婚したけれど、秋田が恋しくて夫に泣いて頼んで一緒に秋田に戻って祖父祖母の暮らす家に入って30余年。

ローカリティ!編集部のメンバーとして、みなさんの心のなかのきらりと光る原石をみつけて掘り出し、文章にしていくお手伝いをしています。