奈良県上北山村の小橡(ことち)地区では、住民総出で北山宮の春祭でお供えするお餅をつきました。「ごくつき」ともいわれますが、「ごく」は「御供」のことのようです。
お餅をつくときには、まず3人でします。みんなで息を合わせて、リズミカルにつきます。ある程度つけてきたら、ひとりで仕上げをします。一般的な餅つきよりも速いかもしれません。昔はもっと速くついていたようです。お餅が冷めてしまう前につきあげるためのようです。
高速餅つきで有名な、奈良市で和菓子の製造販売をしている中谷堂は、もともと上北山村出身の方が開いたお店です。この小橡で餅つきを教えてもらって高速餅つきを始めたといわれています。
紀伊半島魅力発掘隊Facebookより 2019年5月7日の投稿