約200本の和傘が織りなす「須賀川風流和傘アート」が10月27日から11月9日まで、福島県須賀川市の風流のはじめ館で開催された。2021年から始まった須賀川風流和傘アートは今年で4回目となり、明かりに照らされた色とりどりの和傘が幻想的な空間を作り上げた。
このイベントは商店街や街中をライトアップする「光の街すかがわ2024」の一環で、同市の文化や風情を表現する試みとして続けられている。特に印象的なのは、会場中央に立つ「和傘ツリー」だ。組み合わせて作られた複数の和傘が、夜空に咲いた花のように輝き、訪れる人々を魅了していた。また、和傘で作られたアーチやトンネルも設置され、光と影が交錯する幻想的な空間が広がった。
和傘アートは、単なる展示にとどまらず、地域の活性化にも寄与している。コロナ禍で落ち込んだ商店街を活気づけるため、地元の人々が力を合わせて始めたこのイベントは、年々その規模を拡大している。来場者たちは、和傘の明かりを写真に収めたり、思い思いに散策を楽しんだりして、幻想的な雰囲気を堪能していた。