日本の水力発電は仙台から始まった【宮城県仙台市】

1 min 48 views
三居沢発電所から広瀬川へと流れる水とともに

仙台の市街地から少し離れた場所に位置する仙台市青葉区荒巻字三居沢(さんきょざわ)に日本初の水力発電所として有名な三居沢発電所がある。水力発電の歴史は1888年に当時の宮城紡積会社の工場から始まった。

1908年に建立した三居沢発電所と1988年に開館した三居沢電気百年館にて

三居沢発電所では広瀬川の源水が活用されており、水力発電に最も適したスポットといえる。

1894年には仙台電灯株式会社によって仙台市内の電灯が灯され、仙台の街の暮らしを支えてきたであろう。

カーバイドの功労者・藤山常一氏の銅像にて

1902年には当時の工学博士・藤山常一氏が招かれ、カーバイドの製造に尽力をし成功をおさめた。そのことから三居沢は電気化学の発祥の地ともいわれている。

1912年には仙台市、1951年には東北電力株式会社に事業が譲渡された。さらに、1978年には無人化され、2020年には福島県会津若松市にある水力運用センターによる遠隔監視並びに制御が始まり現在に至る。

春を迎え暖かくなり、お出かけをしたくなる時期を迎えた。どこへ行こうか迷っていたら、「仙台にはこういう再発見があったんだな」という驚きに出会える筆者のおすすめスポットが多くある。仙台を観光した際には、人気観光スポットである仙台城跡だけでなく、ぜひ三居沢に立ち寄り「日本の水力発電は仙台から始まった」と感じてみてほしい。

※写真は2024年12月18日筆者撮影

渡邉貴裕

渡邉貴裕

宮城県生まれ。現在も宮城県仙台市に住んでいる根っからの宮城県民です。趣味は旅行と読書ですが、最近では仙台の街が好きでまち歩きも楽しんでいます。主に仙台を中心とした魅力を発信します。時には市外となる場合もありますので、何卒よろしくお願いします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です