修験の地・信夫山で地域の魅力再発見 文化と歴史を伝える体験型ツアー開催【福島県福島市】

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ゴールデンウィーク後半の5日、桜の名所や夜景スポットとして市民に親しまれている福島市の信夫山(しのぶやま)では信夫山に伝わる歴史や文化、パワースポットを巡る体験型ツアー「信夫山アドベンチャートラベル」ツアーが開催された。

この企画は、来年春にJRグループと福島県が連携して実施する国内最大級の観光キャンペーン「ふくしまデスティネーションキャンペーン(DC)」に先駆けた「ふくしまプレDC」の一環。信夫山を拠点にしたツアーは福島市を拠点に活動するFukushima Future Travelが4月から実施している。

この日は、信夫山中腹の黒沼神社や薬王寺、羽黒神社などを巡りながら、地域に伝わる歴史や信仰文化を紹介。途中の烏ヶ崎(からすがさき)展望台では、福島市街を一望しながら、県産米を使用したおにぎりと郷土料理「いかにんじん」が入った弁当が振る舞われた。

ツアーに参加した茨城県在住の男性は「信夫山に来たのは27年ぶり。初めて知ることも多く、歴史と文化にあふれた山岳信仰の山だと再認識することができた」と話した。

Fukushima Future Travelでは来春のデスティネーションキャンペーンに先立ち、訪日外国人旅行者の誘致と外国語対応ガイドの育成に力を入れており、一昨年からモニターツアーを重ねてきた。代表の斎藤幸子さんは「信夫山は福島市のシンボルとして身近な存在であり、山岳信仰の聖地としても知られている。修験道に励んだ山伏の精神をテーマに地域の魅力を発信し、国内外の誘客につなげたい」と語った。

情報

ふくしまデスティネーションキャンペーン公式サイト(福島県観光交流課)
https://www.fukushima-dc-cp.jp/

信夫山アドベンチャートラベル(福島観光情報サイト)
https://www.tif.ne.jp/jp/entry/article.html?event=7336

昆愛

昆愛

埼玉県川越市出身。前住地は山形県鶴岡市。会社員のかたわら、地域資源の掘り起こしとその魅力発信活動に取り組む。2023年、「誰もいなくなった町。でも、ここはふるさと~原子力発電所と共存するコミュニティで“記憶”と“記録”について考える【福島県双葉郡富岡町】」で本サイトのベスト・ジャーナリズム賞を2年連続受賞、また2024年、天文活動の報告・交流等を目的としたシンポジウムでの発表「天文文化史で地元の魅力発信?九曜紋が導く新たな誘客構想とは【福島県南相馬市】」で渡部潤一奨励賞を2年連続受賞。

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