地元ナビゲーターの案内で巡る、魅力発掘・発信まち歩き「ブラリティ」初開催しました。
第一回目は、和歌山県田辺市にて。
イベント内容は
- 梅農家「アカネの里」で幻のウメ「露茜(つゆあかね)」の収穫体験
- 「アカネの里」の遠藤さんを取材
- 「滝尻茶屋」で梅シロップ作り体験
と、超ローカルな体験ができる内容でした。
露茜とはどんな梅なのか?なぜ珍しい品種の露茜を作ろうと思ったのか?
経緯を梅農家の遠藤さんに取材してみたら面白い話が盛りだくさんでした。
早速レポートしていきたいと思います。
目次
幻のウメ「露茜」とはどんなウメ?
ところで、和歌山のウメと言えば「紀州南高梅」が有名ですが、幻のウメ「露茜」とは一体?
と思われた方もいると思うので簡単にご説明すると……
「露茜」はウメとスモモの交配種で、その名の通り果肉まで真っ赤な実をしています。
2019年に新品種として登録された新しい品種のため、育成方法なども含めてまだ手探りな新しいウメです。見た目だけでなく、果肉も真っ赤。大きさも普通のウメより大きいのが特徴です。
シロップやお酒にするととてもきれいな赤い色に染まり、ウメとは思えないフルーティーな味がするとっても珍しい品種なのです。
梅農家「アカネの里」で幻のウメ「露茜」の収穫体験
数が少なく大変貴重なウメと聞いていたので、どんなものか?とワクワクしながら梅畑へ。
そこにはほんのり赤く色づく可愛いウメの実がたわわになっていました。
か、かわいい……
梅農家の遠藤さんに収穫のやり方を学び、収穫開始!
「この実は採れるのかな?」
「大きさはどれくらいのを採ったら良いのかな?」
なんて話しながら、みんな楽しみながらも真剣な眼差しで収穫をしています。
6月も末の暑い時期でしたが、カンカン照りではなく適度に曇っていたおかげで、気持ち良く収穫作業が出来ました。また梅畑から見る山の景色もとても素敵でした。
1時間程度の収穫体験でしたが、たくさん収穫できたのではないでしょうか!
ウメの追熟現場を見学
農家の遠藤さんの作業場に行き、ウメの追熟現場を見せていただきました。
こちらのウメは「露茜」を収穫する前に収穫を終えた「橙高(とうこう)」と言うこれまた珍しいウメ、何日か置くことでウメは熟して色が濃くなっていくのです。「露茜」の場合は、もっと真っ赤になるそうです。
「アカネの里」梅農家の遠藤さんを取材
遠藤さんは、大阪でアミューズメント会社で働いていたり、飲食店を行っていたりと農家とはまったく関係のないお仕事経験を経て農家をやっている、ちょっと面白い方でした。
一番印象に残ったのは、
「農家をやりたくて来たわけではない!俺はギャンブルをやりにきたんや!」
という言葉が本当に印象的でした。
「露茜」と言う新品種と出会い、これを育てて売るというよりも、収穫したウメを加工し、「露茜」を中辺路の名物にして、100年後も続く産業にしたいと遠藤さんは語ります。「自分は道筋を作りたいだけで、儲かるのは俺の後の代や!そして成功の暁に俺の銅像が建つんや(笑)」と笑いながら話してくれました。
農業をやりたくて移住されてきた方とは何度かお会いしたことがありますが、まったく違った発想で農業をやっている遠藤さんの話はとても面白く、参加者さんもスタッフもいろいろ聞いてしまって、時間内に終わらない盛り上がりでした!
露茜ホームページリンク http://www.q-fruit.com/
インスタリンク https://www.instagram.com/akanenosato/
熊野古道中辺路にある「滝尻茶屋」で梅シロップ作り体験
続いて、滝尻茶屋にて梅シロップ作り体験をしました。
梅シロップに使ったウメは、追熟して真っ赤になった「露茜」。
なぜ冷凍しているのかというと、冷凍した方が梅の繊維が壊れてエキスが出やすくなるので、早く梅シロップが作れるからです。
「さっきのウメが追熟したらこんなに赤くなるんかぁ〜!」
と一同驚愕。
用意してくれてたウメと氷砂糖を、瓶に入れて梅シロップ作りは完了!
「えっ!こんなに簡単にできるの?」
とこれまた一同驚愕!笑
熊野古道の魅力とは?滝尻茶屋の並木さんのお話
そのあと、熊野古道が大好きな滝尻茶屋の並木さんから、熊野古道のお話を聞きました。
日本で最古の観光ツアーだとの話から一同「へー」とびっくり。その後、なぜこちらに移住してきたのかの話も出て、とても盛り上がりました。
並木さんにとって熊野古道の魅力とは、山を登って下ってを繰り返すのが人生のように感じられるからだとか!最後の本宮大社に着いた時の達成感はとてもすばらしいようで、私も歩いてみたくなりました。
こんな感じで和気あいあいとした雰囲気で、第一回ブラリティを無事終えることができました。
第一回ブラリティを終えて、感想
梅の収穫から始まり、遠藤さんの取材や梅シロップ作り、熊野古道のお話と、振り返ってみると1日の中に詰め込めたのか!?と思うほど盛りだくさんな内容でした。
どこを切り取っても楽しかったし興味深かったです。
また、初めての方もいましたが、一緒にウメの収穫をしているうちに仲良くなり、いつのまにか昔から知ってる友達のような感覚になっている……
これも、ブラリティの魅力の一つなのかも!と思いました。
今後も、魅力発掘・発信まち歩き「ブラリティ」開催しますので、ローカルの本当の魅力を知りたい、体験したい方はぜひご参加下さい♪