栃木県佐野市の唐澤山(からさわやま)神社。
県立自然公園となっている唐沢山の中に唐澤山神社・城跡などが存在し、歴史的価値が非常に高い場所です。
しかしこの神社、ある「別の理由」でも人気を集めています。
それは・・・猫!!
敷地内にはたくさんのねこさんがおり、とんでもない癒しスポットになっているとかいないとか!
今回はそんな「城・神社・猫」がそろった一石三鳥の超パワースポットへ行って、実際の様子を確かめてきました。
目次
幾多のヘアピンカーブを乗り越えた者のみが辿り着ける「その場所」
険しい道のり
唐澤山神社までの道のりは、城跡ということもあってか急カーブだらけです。
いつ終わるのか分からないカーブの連続、ジブリの世界にでも迷い込んじまったかのような深い緑。
車を停めてエンジンを切って外に出てみると(車幅の広いところでやりましょう!)、
けたたましいほどアブラゼミの声が聞こえるにもかかわらず、なぜか静寂を感じる・・・。
ズバリ言いましょう、ちょっと怖いです。
そんな険しい山道を越えていくと・・・「唐澤山神社」ののぼりを発見!
なんとか到着したようです。
まず最初に見えるレストハウスには、
お土産品などのほかに敷地内にいるねこのスナップショットやねこアイテムなども販売されていました!
参拝者の方々の中には、ねこさんが大好きな「ちゅ~る」を手に持っている方も多く、
「猫神社」としての知名度の高さがうかがえます。
それでは早速、中へ入ってみましょう!
第1神社猫・はっけんであります!
神社猫たちとの出会い
この唐澤山神社はいくつもの見どころがあります。
山城であるため、つわものどもが戦のために使用したであろう場所や、高さが8m以上ある石垣などを見ることができますよ。
中へ入って数メートル進むと・・・さっそく第1村人ならぬ第1神社猫を発見。
なんて早すぎる出会い・・・(笑)
1匹かと思いきや、参拝者の方にお腹を出してコロンと寝転ぶねこがなんと2匹もいました!!
これは間違いない・・・間違いなく、
「猫 神 社」 や ・ ・ ・
ねこたちのおもてなしの意識の高さ、見習いたい限です。
更に進んでいくと今度は4匹も!!!
さまざまな毛色のねこたちが寝転んだり寝転んだり寝転んだりしています。
(寝転んでばかり。だがそれもいい。)
ねこさんをナデナデさせていただいているとふわふわで気持ちよくて、
ひぐらしの声と標高が高いゆえの涼しさとが相まって
思わず目を閉じて眠ってしまいそうです。スヤスヤ。
石段をのぼると、本殿の下にある南城館という建物にも2匹のねこさんが!!
「そんな小さい体で石段を上ってきたのかい?」と問いかけてみましたが、返答は得られませんでした。
本殿でお参りをした帰り道にもまた1匹。
マイペースにくつろぐねこさんたち、警戒心を感じさせません。
神社をぐるっと1周し、今回見つけられたねこさんは12匹!
たくさんの方が訪れるからか人慣れしているねこが多く、
にゃーとあいさつをしてくれたり、スリスリをしてれたりするねこさんもいて
「ニンゲンはいいやつだ」と思ってくれているねこさんが多いようです。
ねこさん達はみんなおもいおもいの時間を過ごしていて、
木々に囲まれた境内にはゆったりとした癒しの時間が流れていました。
サイコウや・・!
くつろぐ神社猫さん
生きとし生けるものを愛する心は美しい
この日は風鈴祭りが開催中で観光協会の方がいらっしゃったので、
皆さんが気になるであろう「アノ理由」も聞いてみました!
―――なぜこんなにもねこが住んでいるのか――――
その答えは・・・
「神主さんの奥様がねこ好きだから」
とのことでした。
おそらく、家猫として自由にさせていたねこさんたちが少しずつ増えていったり、
流れ者のねこさんたちがたまたま(ねこだけに、ねこのタマ・・・)たどり着いたりしたのではないかと考察します。
また、ケガや病気のねこさんは病院へ連れて行ってらっしゃるようで、そういった貼り紙が各所に貼られていました。
他にも飼育放棄に反対するようなポスターなどがあり、ねこを愛し、命を大切にしている姿勢を強く感じることができました。
栃木の猫神社は、ねこを愛する方々でつくられた猫の楽園なのかもしれません。
深い歴史と信仰、ねこさんの癒し、そしてその命を大切にする尊い気持ち。一石三鳥以上のパワーを受け取って、帰路につきました。
この日はたまたま風鈴のイベントが開催されていました!